言うまでもありませんが英語の読み書き、その全ての根幹となるものは「英単語」です。
英単語の意味が分からないと、英文を読み進めることができません。
しかし高校生になると、覚えるべき英単語の量は激増します。
日々の課題を終えるだけでも大変なのに、これでは体力が持ちません。
しかも覚えたと思っても、すぐに忘れてしまう悪循環・・・なかなか前に進めない毎日に苛立ちを覚えている受験生も多いのではないでしょうか。
以前から不思議に感じていたのですが、日本の英語教育では「英単語を覚える方法」が世に知られていません。
私の学生時代も、単語の覚え方を教えてくれた先生は一人もいませんでした。
そこで今回、満を持してイングラムのシークレットである「英単語を一日に300個覚える秘密の方法」についてお話しします。
これは永久保存版のメソッドで、「英単語暗記術の完成形」だと思いますので、楽しみにしてください。
目次
1. 英単語を凄いスピードで覚えることができる
私的に英単語は、英文の中で覚えていくのが理想だと感じています。
しかし、それは単なる理想論で、これだけ多くの勉強量を要求される高校生に、理想を押しつけては可哀想です。
時には短時間に大量の英単語を暗記しなければならない状況もあるでしょう。
また理想論ではなく現実論で考えた場合、「単語帳」を使って、出題されやすい英単語を覚えていく作業はとても効率的です。
その結果、語彙力が付けば、英語の学習はかなり楽になります。
多くの高校生は、単語帳を見て覚えようとするか、書いて覚えようとします。
確かに中学英語までは、この覚え方でも何とか対応できたかもしれません。
しかし、高校英語は覚えるべき単語量やその難易度が全く違います、特に高2以降は。

2. 英単語を1日に300個覚える秘密の方法とは?
いよいよ本題に行きます。
英単語暗記術、その方法を今すぐお話ししたいのですが、その前に以下の動画をご覧ください。
実は、私たちと全く同じ方法で英単語を覚えている方が、Youtubeに動画を上げているのです。
「論より証拠」です、文字よりも動画の方が伝わりやすいと思うので、まずはこちらをご覧ください。
参照:開成・東大法卒の経営者が教える「最強」の英単語暗記術!
3. 脳の仕組みを使って“楽に”英単語を覚える
この動画が言いたかったこと。それは「脳の仕組み」を上手に使って覚えるということです。
大切なことは2つしかありません。
①音読・・・口に出して音で覚えること
②反復・・・何回も繰り返すこと
この2つです。
本物はいつの時代もシンプルです。
このメソッドで肝要なことは、視覚と聴覚の両方を使うことです。つまり耳、目、声の五感をフル活用することにあります。
またこの方法は、当アカデミーの塾生達が既に結果を出している実績十分のメソッドなので、自信を持ってオススメできます。
※音読は「英単語→日本語」(apple→りんご)の順番で、ひたすら繰り返します。
4. なぜ英単語の暗記に、音読と反復が必要なのか?
人間の記憶を司るのは、脳の「海馬」という部分です。
海馬は生きていくために必要な情報なら、すぐに覚えようとします。
しかし英単語は覚えなくても、生きていくことはできますので、海馬は記憶しようとしません。その様な理由で、英単語はなかなか頭に入ってこないのです。
そこで何回も何回も、繰り返す必要があります。
海馬は「こんなに繰り返されるのなら、生きていくために必要な情報かもしれない」と勘違いして、英単語を記憶しようとします。
要するに、繰り返すという行為は「海馬をだます」ために行います。繰り返すことで海馬に勘違いさせ、英単語を効率的に暗記していくのです。
この脳のメカニズムを利用すれば、凄い勢いで英単語を暗記していくことができます。
「音読」と「反復」それは、五感を使って音読でインプットし、定着させるために繰り返しアウトプットする、暗記学習のキモです。
5. 単語帳の使い方
次に、単語帳の使い方ですが・・・
① まずは単語帳にざっと目を通して、分からない単語にチェックを入れる
② チェックされた単語のみを「英単語→日本語」の順番で、ひたすら音読で繰り返す
③ 1週間後、赤シートで確認作業を行い、覚えていない単語にはダブルチェックを入れる
④ 次にダブルチェックの英単語をひたすら繰り返す・・・
このルーティンです。
ちなみに当アカデミーの塾生は、英検前にパス単を使用しますが、最初の1週間で「でる度A」を。次の1週間で「でる度B」という具合に区切りながら進めていきます。

6. 環境は人を作る、そして語彙力も作る
ところで先程の動画ですが、小林社長はどこであの英単語暗記術を身に付けたのでしょうか?
恐らく、多くの秀才が集う「開成高校」ではないかと思われます。
開成などの有名高校では、このようなノウハウが学生間で普通にやり取りされているそうです。
灘高出身の和田秀樹先生も同様の事を言っていました。良い環境からは、良いメソッドが生まれるのでしょう。
この方法を高校時代に知っていればと、凄く悔しい気持ちになります。
私が在学していた頃のI高校は、気合いと根性が全てでした。
「単語を覚えられない?それはやる気が足らないからだ!」と叱られていました。
ウウウ・・・(涙)
7. 東大王の憂鬱と語彙力
また余談ではありますが「東大王」などの番組を観ると、何でも記憶する天才達が集結しています。
私のような凡人からは、想像もできないような能力。一体どういう頭をしているのだろうと不思議になります。
私が考えるに、伊沢くんをはじめとする東大王たちは海馬が少しおかしいのではないかと思うのです。
生きていくのに必要なことであろうがなかろうが、何でも記憶してしまう。
生まれつき、そのような脳の構造になっているのではないでしょうか。
つまり私たちの方がまともで、彼等の頭がおかしいということです。
すみません、負け惜しみ言わせて下さい。元劣等生の遠吠えでした(笑)
8. なぜ、この英単語暗記術が広まらなかったのか?
最後に補足を1つだけ。この方法がどうして世に広まらなかったのか?
その理由は「この覚え方では、スペルを書くことができない」とう思い込みがあるからだと思います。
しかし、ここは書けなくてもいいと「割り切って」やるべきです。
なぜなら、英検や共通テストは、というよりTOEICをはじめとするほとんどの英語テストはマークシート方式、つまりは読めれば大丈夫なものが主流です。
また高校英語では、書けないと困るという単語はそれほどありません。
英検のライティングでも、準1級までは中学英語で習ったベーシックな単語で書くことができます。
大切なのは、バランスです。高校生の時間は有限で労力も限られています。
まずは単語が読めることだけに、全てのエネルギーを注いでみましょう。
驚くほど、リーディングが楽になることを保証します。
9. オススメの単語帳は?
「どの単語帳を使えば良いでしょうか」という質問を多く受けますが、答えは「どれを使っても大丈夫」です。
現在の単語帳は、昔と違って優れたものばかりで、出題されそうな単語が効率的に網羅されています。
それでも1つオススメをというなら、ズバリ!学校で使用している単語帳です。
学校の課題テストと平行して覚えることができるので、余分な労力を省くことができます。
今のところ「システム英単語」や「DataBase4500」この2つがベーシックからアドバンスまで出揃った、鉄板の単語帳だと思われます。
「DataBase4500」はやや使いにくい印象がありますが、1年を通して全部覚えてしまえば、「シス単」と単語の頻出度に大きな差はありません。
そもそも、これだけ長きに渡って高校英語の第一線で使用されている単語帳ですから、どちらも間違いはないということです。
ただし、共通テスト直前ならチェックも兼ねて、東進の「英単語1800」を使用すると良いでしょう。今回紹介した、英単語暗記法にピッタリの本です。
あと「鉄壁」はやめた方がいいです。あれは東大に行きたい人向けです(笑)

10. まとめ
今回の記事では、英単語を1日300個覚える秘密の方法についてお話ししました。
私はこのメソッドこそが、英単語暗記術の完成形であると考えています。
これまで、1日に単語帳1冊丸々覚えた塾生もいました。その勢いで英検準1級に合格しましたけど・・・
しかもこの方法は英単語だけでなく、他のどの教科でもおおよそ暗記と名の付くものは全て対応することができます。
600構文や古文単語、化学や生物、歴史年号の語呂合わせには、特に効果的です。
つくづく、このメソッドを高校時代に知りたかった。そう思う、今日この頃です。
私の愚痴はこの辺にして、あなたも今日から早速、英単語を暗記していきませんか。
英語学習がかなり楽になることを保証します。