【神回】本当に大切なことは、みんな英検が教えてくれた

「英検の合格は、他の全てのテストの合格に通じる」

これは私が塾を経営し、多くの生徒さんを指導しながら、最終的にたどり着いた結論です。

英検には、他の全てのテストに通じる、ある特徴があります。

その優れた特徴とは、一体何か。今回は、この謎に迫ります。

1. 敵を知り、自分を知れば、そこには合格しかない

この年になって感じるのですが、昔の人はホントに凄いと思います。

若い頃はバカにしていましたが、幾千もの経験の末に辿り着いた教訓は、真実をしっかりとらえています。

・努力に勝る天才なし
・鉄は熱いうちに打て
・継続は力なり

まったくその通りで、全て正解です。

最終的にその教訓に帰着する、納得できるものばかりです。

この中に「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という格言があります。

実はこの格言こそ、英検の合格を確実にする言葉であると、私は信じています。

受験で大切なことは、すべて英検が教えてくれました。これから詳しく説明させていただきます。

2. 英検に合格するためには、英検専用の対策を行う

テストの問題は、その出題者によって、傾向が大きく変わります。

例えば英検のリーディングの問題は、間違いなく同一人物が作成していると考えられます。

使われている単語や構文の傾向が、毎回一致しているからです。

「無くて七癖」その傾向は癖となって、必ず出題される問題の中に現れます。

英検の合格は、他の全てのテストの合格に通じる

3. 敵を知る

敵とは、受験するテストのことを指します。ここでは英検です。

イングラムではまず塾生さんに、受験する級の過去問をやってもらいます。

過去問というと「二度と出題されることのない問題ばかりだから、やる意味がない」という方がいますが、それは大きな勘違いです。

必ず同様の問題が、再度出題されます。

なぜならば英検は、同じ出題範囲で、同じ難易度の問題が、出題され続ける試験だからです。

受験者目線で見れば、問題は無限にあると思われがちですが、出題者目線から言わせてもらえば、問題をそれほど多く作ることなどできません。

単語を変え、数字を変え、順番を変えて、問題を大量に作成しているだけです。

もっと言えば、同じ問題が出るかそうでないかは、合格にはほとんど関係ありません。

大切なのは、同じ出題形式で、同じ難易度の問題を解くことで、それらの問題の解き方を身に付けること。つまり「習うより慣れる」ことにあります。

「敵を知る」それは問題を解くことで身に付く“解き方のコツ”を身に付けることです。

そうすれば、自分に足りない点、苦手な分野が理解できるので、後はそこを徹底的に反復するだけとなります。

4. 己を知る

実は敵を知ることより、もっと大切なのは「自分を知る」ことです。

世界中で最も理解できない人物、それは自分だからです。

しかし「自分を知る」という作業は容易に見えて、なかなか難しいというのが、私の実感です。

過去問を解くと、自分の実力が数値で表れます。それが苦痛だから、過去問を直視できないでいるのです。

人間、誰しも自分のことは可愛いです。思い通りの結果にならなければ「私の実力は、こんなものではないはず」という気持ちになるでしょう。

そこでイングラムでは、授業中に実際に過去問を解かせ、一緒に弱点を分析する時間を取っています。

お子さんのプライドを傷付けないよう、優しい言葉を使って、しかも笑顔で前向きに分析結果を伝えます。

驚くのは、この後です!

自分の数値を直視し、自分の実力を受け入れたその瞬間から、お子さんの進化が始まります。

「自分は何が苦手で、何に弱くて、どうして解けなかったのか?」

ここがハッキリすると、これから英語にどう取り組むべきか、それが腑に落ちるように理解できるからです。

開眼したような気持ちになり、やるべき英語学習に取り組む情熱も湧いてきます。

5. 自分を知ることは苦痛

先程も申しましたが、この「自分を知る」という作業は、結構な苦痛を伴います。

自分の現実や弱点を直視する。それは、死ぬほど苦しい時間です。誰しも目をそらしたくなるでしょう。

しかし誰もやらないからこそ、そこに向き合うと、自分だけが進化でき、英語力も向上していきます。

この「自分を知る」という過程に耐えること。それが合格への近道だと言えるでしょう。

学問に王道はありません。しかし英検には近道があるのです。

6. 自分の影に宝が埋まっている

実は、海外にも“Look your shadow!”「自分の影の部分を見よ」という、ことわざがあります。

誰も見ようとしない自分の弱点に、宝の山が埋まっているという格言です。

本当に大切な事は、古今東西、洋の東西を問わず、誰もが同じ着地点に辿り着くものです。

自分の苦手分野を知り、その克服に力を注げば、英検なんて誰もが合格するペーパーテストでしかありません。

所詮は英検、たかが英検。人生の一部分でしかありません。

うまくいかなくても命を取られるわけではありませんし、むしろ得られることの方が大きいです。

大袈裟に考えず、気楽に自分と向き合ってみましょう。そこには宝が眠っています。

「自分を知る」ことが合格の鍵

7. まとめ

敵を知る=過去問を解いて出題傾向を理解する

私は塾生さんの急成長を間近で見続け、「敵を知る」ことの大切さを痛感しました。

そこで各学校の定期テストの過去問を全て集め、今では定期テスト前に、それらを生徒全員に印刷して渡しています。

「敵を知り、己を知る」=「試験の傾向を分析し、自分の弱点の対策を行う」

これは高校入試や共通テストにも通じる、世界中のあらゆるテストを攻略する普遍的な方法です。

受験で最も大切なこと、それはすべて英検が教えてくれました。

一度は英検を受けて下さい。見えてきますよ、受験の真理が。

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