早期英語教育のメリット・デメリット、英語は何歳から始めるべきか?

幼少時から英語を始めるお子さんが増えてきました。

昔から「英語学習は何歳から始めるべきか」「3歳か、それとも7歳か?」などという質問をよく耳にします。

英語は早期教育が良いと言われており、小さい頃から英語を学ばせたいという親御さんもいらっしゃるようです。

今回、実際に我が子に英語の早期教育を行った者の一人として、私の考えをお話しします。

1. 早期英語教育のメリットとは?

英語の早期教育、その効果とは

英語は何歳から始めたら良いのかという質問ですが、結論から申し上げます。

「分からない」とうのが、私の答えです。

なぜ、このような中途半端な答えかというと、相手が人間だからです。

「早く始めた方が英語を聞き取ることができる、耳が良くなる」

「小学校入学後、中学校入学後、英語の授業が楽になる」

どれも一理ありますが、絶対というわけでもありません。

強いていえば、英語に対するアレルギーがなくなるというのが最大のアドバンテージだと思います。

早く始めるに超したことはないのかもしれません。

しかし、幼少時から英語をはじめて息切れを起こしたり、英語に飽きたりイヤになったりというケースも見てきました。それに結構なお金も掛かります。

人間が相手なので「これが正解」というのは、難しいです。

私としては、英語を始めるのは小学5年生からでも良いのではないかと感じています。

また、お子さんが「やりたい」と思った時が、始める時期ではないかとも考えています。

しかし、こんな抽象的な結論で終わったら、せっかく記事を読んでくださる方に失礼ですので、もう少し深掘りしてお話しします。

2. 早期英語教育の最大のデメリット「3歳から英語」の謎

英語を習うなら何歳からがベストですか?

小さい頃から英語を始めると、英語で困らなくなるという英語界の迷信があります。

全くの間違いではありませんが、私はこれは英語界に伝わる「幻想」だと考えています。

その証拠に私自身、小さな頃から英語を始めて、センター試験や共通テストで高得点を取得したというお子さんをあまり見掛けたことがありません。

私の経験則から導き出した、直感的な答えですが、いかがでしょう。

「当たらずといえども、遠からず」ではありませんか?

小さな頃から英語を始めて、全く無駄になるとはいいません。しかし、それが通用するのは中学校の英語までです。

高校の英語は、中学時代とは比べものにならないほど、難易度の高い高次元なものになります。

高校英語は、高校時代に懸命にやらないと、力は付きにくいものです。

なぜなら高校英語のリーディングは、日本語訳だけを読んでもかなり高度な内容だからです。

日本語の読み書きが、ある程度しっかり固まらないと、高校英語を理解するのは難しいと考えます。

これこそ私が「3歳英語」をただの幻想だと、バッサリ斬る理由です。

無論、例外があることも付け加えておきます。

またイングラムでは、この例外の塾生さんを輩出するためのメソッドも確立してきました。

その方法については、このブログで順を追って、詳しく説明・紹介していくつもりです。

英語は何歳からが正解?

3. 早期英語教育に対する結論

早期英語教育のメリット

私の場合、海外で働くため、子どもを連れて渡航したため、長男は6歳から英語を始める羽目になりました。

ニュージーランドには日本人学校がなかったため、仕方なく現地校に入学させました。

その結果、長男は自然に英語を話せるようになりましたが・・・

本人にとっては、辛い体験だったらしく、今でもその時のことをブーブー言います(笑)

早期英語教育のデータ

またイングラムで英検1級に挑戦した高校生がいますが、彼女の場合は小学3年生から英語を始めました。

最初は、abcの読み書きから始めた、あの頃のレッスンが懐かしいです。

「小学生は楽しく」がモットーですので、1年に1級ずつ合格していくというスローペースで、じっくり進めました。

大切なのはコツコツ積み上げることなので、英検の合格をステップにしながら、少しずつレッスンを進めました。

英語の早期教育に対する私の結論ですが、小学生のお子さんは英語を一気に進めるのではなく、短時間でいいので、できれば週2回英語に触れる機会を作ってやることが肝要だと考えます。

詰め込むのではなく、楽しく続けることが大切です。

「継続は力」なので、続けることにエネルギーを集約すれば、おのずと「楽しく、少しずつ」になっていきます。

4. 早期英語教育について、親御さんに分かってほしいこと

英語の早期教育のデメリット

英語というより「語学」は、数学や理科など、他の教科と違って、身につく方法やスピードが違います。

ここをご理解ください。

知識の量が鍵を握る他教科は、階段を登るかのようにレベルアップしていきます。

しかし、言語活動はやや違います。

行ったり返ったりを繰り返しながら、スパイラル状に身に付いていくものです。

覚えることが沢山あり、演習も必要になります。

つまり多量のインプットやアウトプットが必要なのに、なかなか目に見える成果が出ないものです。

また、お子さんが「英語の力が付いた」と自覚するまでの期間にも、個人差が見られます。

これを見て、親御さんは苛立つこともあるでしょう。しかし、焦ってはいけません。

結果をすぐに欲しがらないことです。

焦ってイライラしても、お子さんの成績は上がりません。ましてや、叱りつけるなどもってのほかです。

気が短く、結果を欲しがる親御さんに限って、お子さんを感情的に叱りつけ、結果、お子さんは英語に対するモチベーションを失ってしまいます。

やるのはお子さんですので、親は環境を作ってじっくり待つ、そして結果は神様にゆだねる。

長期的に考えたとき、このようなマインドセットでお子さんと向き合う方がうまくいきます。

これまでに私が出会った、優れた親御さんは、我慢強い方が多かったという印象があります。

5. 早期英語教育よりも大切なこと

英語の早期教育が「意味ない」と言われるようになった理由

余談ではありますが、お子さんとのお付き合いは生涯続きます。

語弊を承知でいいますが、たかだか「英語ごとき」で親子の信頼関係を失っては、これほどもったいないことはありません。

「英語の成績」と「お子さんとの信頼関係」を天秤に掛けたとき、どちらが大切かは言うまでもないことです。

人生で最も大切な、お子さんとの関係を大切にして下さい。

二度と来ない、お子さんの子供時代を一緒に楽しんで下さい。

成績が上がらないとき、思うような結果が出ないとき、親も苦しいでしょうが、お子さんはもっと苦しいのです。

そんなとき寄り添ってあげられるのは、親御さんしかいません。

最も大切なのは、お子さんとの信頼関係です

7. まとめ

早期英語教育のメリット・デメリット まとめ

お子さんの英語がうまくいかない。なかなか思うように成績が伸びてくれない。

そんな時は、解決策を考えるより、解決してくれる人を探す方が、早くて確実です。

お子さんを責めず、自分を責めず、先生も責めず、解決してくれる人を探すことに集中すると良い結果に繋がるかもしれません。

まとめになっていなくて、すみません。

今回は本来のテーマとはかけ離れた所で熱くなり、結論が思わぬ方向に進んでしまいました。

伝えたいという思いが強くなりすぎて、暑苦しい文章になっていたら恥ずかしいのですが、長年親子関係を見続けてきた私の独り言と思って、お許しください。

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