都城に生まれて良かった、そう感じるのは Mallmall(まるまる)に足を運んだときです。
こんな凄い図書館は、日本中どこを探してもなく、文教都市・都城を代表する建築物といえます。
しかし、なぜかここでは勉強がはかどらないという話をよく耳にします。
これだけの設備を誇るMallmallで、どうして自習が進まないのか。その理由について、私が感じたことをお話しします。
目次
1. 日本最強の図書館 Mallmall(まるまる)レビュー
都城市立図書館、通称 Mallmall(まるまる)、ここは間違いなく日本一の図書館です。
こんな凄い図書館は日本中どこを探してもありません。
もはや図書館ではなく、芸術博物館。
グッドデザイン賞の内装とその機能美は、近未来的な異空間を演出しています。
もう文句のつけようがない設備で、利用した感想は「控えめに言って最高」です。
都城市民で良かったと心から思える瞬間、それがこのMallmallで勉強をする時間だと言っても過言ではありません。
2. 都城図書館レビュー① なぜか自習や勉強がはかどらない
しかし、こちらのMallmallを数日利用して感じたのですが、あまり仕事がはかどらないのです。
勉強のために来館した娘も同様のことを言っていました。
長男に至っては「あそこでは勉強できないから」と言っています。まあ彼の場合、どこへ行ってもそうなのですが(汗)
一体どうして、こんなに素晴らしい施設なのに・・・今回はその謎に迫ります。
3. 都城図書館レビュー② その完成度は世界レベル
Mallmallに入って、まず目を引くのがその建築物としての完成度の高さです。
お洒落な木張りの壁、美しい造形のオブジェが並ぶ室内。そしてそれらを引き立てる間接照明の数々。
老朽化した旧都城図書館の悲哀を見続けてきた私としては、あまりの変貌振りに一瞬、夢を見ているのではと思いました。
この感動をどう表現すればいいか、私にはその言葉が見つかりません。「筆舌に尽くしがたい」とは、まさにこの事だと思います。
また外に出ると、美しいイルミネーションやショッピングセンター、カフェが建ち並ぶ、リゾート型ライブラリーです。
私は国内だけでなく、海外の図書館にも何度か足を運んだことはありますが、このレベルのものは初めて見ました。圧倒的とさえ言えます。
3. 都城図書館レビュー③ 自習や勉強がはかどらない3つの理由
前述したとおり、あまり勉強がはかどらないのが、Mallmall 唯一の欠点です。
いや、図書館で勉強がはかどらないって最大のデメリットでは・・・
実際に勉強している学生さんを見ても、あまり勉強に集中しているようには見えません。
その理由を私なりに考察すると、3つの原因が挙げられます。
① 設備が豪華すぎる
この施設、我々都城人には少し刺激が強すぎます。
設備が異次元すぎるので気持ちが高揚して、見学したい欲求に駆られるのです。
私もこのレベルの図書館は初めて見ましたし、これが公の施設というから驚きです。
近未来的な異空間に最新の設備、しかも広くて様々な部屋が用意されています。
そのどれもが芸術的かつ機能的に設計されているので、感動のあまり勉強のことを忘れてしまうのです。
何のために来たのかすら思い出せなくなる程、圧倒される空間。
私は都城にこんな場違いな学習施設があるという現実を今もって受け止めきれずにいます。
② 誘惑が多すぎる
図書館内の至る所に興味深い本がディスプレイされており、誘惑が多いことも事実です。
その展示の仕方も秀逸で、思わず読みたくなってしまいます。職員さんのプレゼンテーション・スキルにビックリです。
実際トイレに行って帰ってくるだけでも、様々な刺激に気持ちを抑えきれなくなりました。
また、カフェ・マルマーケットの美しさには、ため息が漏れます。本家の喫茶店もビックリのお洒落なカフェ。
ちょっと気晴らしのために外に出ると・・・これまた魅惑のショッピングセンターの数々。
夕方からはイルミネーションが飾り付けられ、彼女といるには絶好のシチュエーション。若者は勉強どころではありません。
人は皆、楽しい方に流される生き物です。心のどこかに隙があると、魅惑のMallmallがあなたの心を奪っていきます。
これでは敵か味方か分かりません(汗)
③ 大人がいない
こちらはMallmallの問題ではありませんが、仲の良い友達が大勢いて、それを管理する大人がいないため、学生さんは抑制が効かなくなります。
大人の存在ってバカにできません。そこにいるだけでお子さんは落ち着いて、行動できるようになるものです。
親や先生がいれば全く違うのですが、ここではそういうわけにもいきません。
4. 都城図書館レビュー④ 天井が高い盲点
それでは、Mallmallで勉強に集中できない最大の理由についてお話しします。
それは天井が高いことではないかと思うのです。
何かの本で読んだことがありますが、勉強は天井の低い部屋でやると能率が上がり、アイデアを生み出すクリエイティブな作業には天井の高い部屋が良いそうです。
Mallmallのような、ホールタイプの天井が高い空間は、アイディアを生み出す会議などでその威力を発揮する。つまり、そもそもの用途が違うのです。
まるまるは、今や「都城の象徴」となる建築物です。
本来の図書館としての目的とは別に、多角的なコンベンションセンターとしての役割を果たしています。
私がMallmallを利用して感じたのは、本来勉強というのは何もないシンプルな室内でやるものではないかという事です。
こんなことを言うとまた怒られそうですが、老朽化してカビが生えていそうな旧都城市立図書館の方が、仕事に集中できていたような・・・
身も蓋もありませんので、この辺にしておきましょう。
5. 自習室での勉強、それは自分の問題
当アカデミーの塾生と話すと分かるのですが、それでも学力の高いお子さんは、学習に集中できているそうです。
朝から晩まで勉強を続けている友人がいる、という報告を受けています。
よくよく考えれば、天井が高かろうが、誘惑が多かろうが、彼女がいようが、勉強をしに来るのですから、そんなものは関係ありません。
Mallmallのせいではなく、私たちの問題です。
天井のせいにするなど、私もまだ修行が足りない証拠です。
6. Mallmall-まるまるは、都城人の誇り
都城図書館、自習室での勉強レビュー
Mallmallは、大切な「おらが村の図書館」です。
「ここで勉強したい」という高揚感や、都城市民であるという誇りを醸成してくれる大切な場所。
それこそが、我らの「Mallmall(まるまる)」だと思います。
ここ都城に、日本一の図書館があることを心から誇りに思います。
この年になって建てられたのが少し残念ではありますが、都城人みんなで利用していきたいです。
追伸)最近、私はMallmall内の小さな自習室を借りるか、外の黒髭珈琲で仕事をしています。
天井が低くて集中できます(笑)まだ言ってますけど・・・
長々と、本末転倒な話を聞いて下さり、ありがとうございました。
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