遂に泉ヶ丘高校が本気になった?英語の教科書を「CROWN」に統一し、難易度の問題を解決した新手法とは・・・

今年の春、泉ヶ丘高校の英語の教科書を見てビックリ!

何と1年生から3年生まで、全て「CROWN」で統一されていたのです。

私は以前、「泉ヶ丘と都城西高の英語は何が違うのか?教科書から見える、視点の違いとは」という記事で、泉ヶ丘と都西の英語に対する考え方の違いについてお話ししました。

泉ヶ丘は伝統的に“English Communication”の教科書に、最も難易度の高いアドバンスクラスを採用する傾向にあります。

しかし昨年は、都城のお子さんの実態を考慮してか、ミドルクラスの「Blue Marble」を採用していました。

これは歴史的な変換であり、泉ヶ丘高校の“英断”だと言えます。

「理想主義」だった泉ヶ丘がお子さんの実態を考え、とうとう「生徒主義」「バランス重視」に方向転換したことが嬉しくなりました。

今年はどの教科書を採用するだろうのかと考えていたら、アドバンスクラスではありますが、最も難易度の低い「CROWN」を全学年統一で採用してきました。

今回の記事では、なぜ「CROWN」を選択したのか、その背景について考えていきます。

読んでくれた方にはプレゼントもありますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。

1. ミドルクラスの英語教科書と、その効果

私は昨年、泉ヶ丘高校がミドルクラスの教科書を採用した事を、とても前向きに捉えていました。と言うか、これはもう快挙です!

都城のお子さんの実態を考えた時、いきなりアドバンスクラスの教科書を使用するのは冒険に近いからです。

ただでさえ、高校生の英語は急に難しくなります。

そこに教科書まで最も難しいレベルのものを採用すれば、生徒が消化不良を起こすのは、火を見るより明らかです。

理解しやすく、文量も適当なミドルクラスの教科書を使用し、着実に英語力を付けていければ、中長期的に見た場合、お子さんの英語力はより高まるでしょう。

長文読解能力が付きにくいというご意見もあるでしょうが、それは別なテキストを使用して補足で行うべきであって、英語の基礎学力を付けるためにはミドルクラスの教科書が必要です。

また数十人もの実態の違うお子さんを同時に指導する必要があるため、テキストは手堅く選定する必要があります。

2. 理想主義から「現実主義」へ

こちらの「CROWN」は、アドバンスクラスの中でも最も難易度の低いテキストです。

一番ミドルクラスに近いアドバンス、と言ってよいでしょう。

この事から考えて、ようやく泉ヶ丘高校も理想主義から現実路線にシフトしたと感じ、嬉しくなりました。

そう言えば、最近では課外授業も縮小傾向になっていると聞きます。

以前の9時間授業(6時間授業+課題授業3時間)から脱却しようとしているのかもしれません。

この9時間授業ですが、生徒も先生も大変です。効果は少なく、皆疲れ切っており、家庭学習にも集中できない。そんな恨み節が聞かれていました。

こんな課外授業に意味があるのか・・・聞けば学校も、働き方改革や保護者からの要望で、ようやく課外授業の縮小に向かい始めたようです。

今、泉ヶ丘高校は歴史的な変換期に差し掛かっているのかもしれません。

課外授業が縮小傾向に、歴史的な転換期です!

3. なぜ、アドバンスクラスの教科書では無理があるのか?

私は、都城のお子さんの実態を考えた時、アドバンスクラスの英語教科書を使用するのは、少し無理があると考えています。

分からない英単語の数が多い、英文が難しすぎて読めない、英文が長すぎる・・・

アドバンスクラスの教科書は、高校生の英語嫌いを助長させてきたという背景があります。

Element、Unicorn、Prominence、Pro-vision・・・

これらの英語教科書は、かなり難解。今風に言うと「ゲキムズ」です(笑)

基礎のないところに家を建てようとしても、その建物は必ず傾きます。

まずは土台である基礎をしっかり構築する事が、英語力向上への近道になります。「急がば回れ」ということです。

都城西高はそこら辺の事情をよく理解しており、ミドルクラスのテキストを使い続けています。

4. 伝統主義から「生徒主義」へ

何でも「伝統だから」で済ませてきた伝統至上主義の泉ヶ丘が、いよいよ「現実主義」「生徒主義」のバランス型に方向転換する時期に来ています。

昨年の「BLUE MARBLE」や、今年の「CROWN」の選定が全てを物語っています。

しかし、これは恥でも何でもありません。

都城のお子さんの実態に合わせて、教科書を選定しただけのことです。

泉ヶ丘高校の英断に、心から拍手を送りたいと思います。

5. テキストの選定がお子さんの英語力に与える影響とは

当アカデミーのレッスンでは、最初にミドルクラスのテキストを使用し、その後にアドバンスクラスのテキストを使用しています。

つまり、2ステップで階段を登るように、理解を深めていく方式を採用しているのです。

この2ステップ方式は、本当に効きます。

お子さんにとって負担が少なく、しかも気が付いたら英語力もついて付いていくという、一石二鳥のメソッドだからです。

先日の英検で、中2の塾生が英検2級に合格しましたが、このメソッドで英語力を付け、2級を突破しています。

テキストの選定は、それほどお子さんの英語力に大きな影響を与えるものです。

6. 泉ヶ丘高校の生徒さんにプレゼント

ここまで読んでくれた方全員に、感謝の気持ちを込めて「CROWNの全訳」をプレゼントさせていただきます。

プリンターで印刷して、授業の予習・復習に役立てて下さい。

こちらの「CROWN」は、日大の英語科でも使用されている、大変優れた教科書です。

英語のエッセンスが詰まっており、自学自習用のテキストとしても、かなり役に立ちます。

以下のリンクをクリックして、ご自由にお使い下さい。

あなたの英語学習がスムーズに進むことを、心からお祈りしています。

CROWN1:全訳はこちらをクリック
CROWN2:全訳はこちらをクリック

泉ヶ丘高生のあなたに、ささやかなプレゼントです

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