なぜ日本人は英文を読むこと、いわゆるリーディングが苦手なのか?
前編の五文型編で、英語と日本語で一番違うのは、その「語順」にあるというお話をしました。
日本人にとって、英語を理解するというのは難しい作業です。
日本語と英語では、何もかもが違います。
文字が違う、発音が違う、文法が違う、そして「語順」が違う。
これだけの違いを、頭の中で瞬時に行わなくてはなりませんので、それは大変です。
しかし、その英文をたやすく読む高校生がいることもまた確かです。彼等の脳は一体何を見ているのでしょう?
その領域に近づくために最も必要なピース、それは「五文型」という結論に至りました。
今回、その五文型を用いて、ネイティブ並みにリーディングの力を上げる秘密のメソッドについて、お話しします。
当アカデミーではこのメソッドで、実際に中3の塾生が英検準1級に合格しています。有料級のシークレットをお話しするので、心して聞いて下さい。
前編:【神回】高校英語のベーシック、五文型ってホントに必要なの?
目次
1. 英検準1級を突破するリーディング力を身に付けるコツと対策とは
日本人が英語を苦手とする最大の理由、それは「語順」
私は海外生活が長かった経験から「語順」というのが、英語上達のポイントであると感じています。
日本人は英語を日本語の語順で理解しようとする 「返り読み」の習慣が染みついています。
返り読みをやめて「英語の語順のまま」、英文を読み進める訓練を行えば、リーディングの力は向上します。
実際、海外に住んでいる日本人の多くは、この方法で英文を読むようになります。
彼等の頭は完全に「英語脳」になっています。
英語脳とは、最終的にこの「語順」を制することであると私は考えています。
参考:「英語脳」とは何なのか? 英語の成績が急上昇する子どもに見られる、ある特徴とは
英検準1級の長文が読めない理由とは?
論より証拠です、まずは以下の文を読んで下さい。
I played tennis in Mimata yesterday.
こちらを日本語に訳すと「私は昨日、三股でテニスをしました」となります。
しかし英語の語順で読むと「私はしましたテニスを、三股で昨日」となるのです。
ちょっと変な日本語になりますが、これこそが英語の“正しい読み方”です。
最初の日本語訳を見ると、完全に返り読みをしているのが分かります。
この返り読みを排除し、英語の語順のまま、上から順番に英文を読んでいく。
現時点で、これが英文を最も早く、しかも正確に読む方法です。
実際にやってみると分かりますが、語順が変わるだけで、慣れればカンタンに英文を読めるようになります。
英検準1級の長文を読む裏ワザとは
少しの工夫で「語順の壁」を崩すことができる
この方法、慣れるまでに少し時間が掛かります。
これまでずっと、日本語の語順で読む習慣が付いていたので、それは仕方がないことです。
しかし、ちょっとした工夫で英語の語順にシフトすることができます。以下をご覧ください。
I played / tennis / in Mimata / yesterday.
もうお分かりですね。スラッシュを入れて、英文を読むのです。
私はしました / テニスを / 三股で / 昨日
英文の途中にスラッシュを入れると、区切りを視覚化できるので、英語の語順で読み進めるのが楽になります。
しかし、スラッシュの箇所はどうやって判断したら良いでしょうか。
こちらは間違いのない判断基準があります、そう「五文型」です!
説明するより、百聞は一見に如かず。以下の例文をご覧ください。
1. They named / their baby / Hanako.
彼らは名付けた / 彼らの赤ちゃんを / 花子と
2. My sister always keeps / her room / clean.
私の妹はいつも保っている / 彼女の部屋を / きれいに
3. This medicine will do / you / good.
この薬は効くでしょう / あなたに / よく
4. Will you ask / him / if he can come / tomorrow ?
聞いてもらえますか / 彼に / 彼が来るかどうか / 明日
2. 英検準1級を突破するリーディング力を身に付けるコツと具体的な対策
英検準1級リーディングのための練習問題
五文型とスラッシュの関係
以下を見ると理解できると思いますが、スラッシュを入れる箇所は、必ずSVの後とOの後の2カ所しかありません。
第1文型 SV
第2文型 SV / C
第3文型 SV / O
第4文型 SV / O / O
第5文型 SV / O / C
Oの後にスラッシュを入れると、その後はOかCしかありません。これで第四文型か、それとも第五文型かの判断ができます。
肝要なのは、第四文型と第五文型のみです。
特に第五文型は日本人にとって、やや難しいと感じますが、それでもスラッシュを入れて読むと、カンタンに感じます。
英検準1級のリーディングのレベルは?
30年以上前から存在する、ある「伝説の教材」
実は英語業界には、30年以上も前から、返り読みをせずに英語の語順のまま、英文を理解するトレーニング法が存在します。
この方法、私が大学生だった頃は「SIM(エスアイエム)」と呼ばれていました。
東京SIM外語研究所がリリースした英語教材ですが、現在は「スーパーエルマー」と名称が変わっています。
上智大学の英文科が、標準で採用している教材でも有名で、上智大の卒業生は皆この読み方を習得して、様々な場面で活躍しています。
こちらの教材は、「返り読み」の習慣をなくす画期的なプログラムです。
ネイティブのように、英語を聞いたままの語順で理解できるようになり、日本人離れした英語力を作ることができます。
英検準1級を取るにはどれくらい勉強すればいいですか?
イングラムで行っていること
ここで慌てて、スーパーエルマーの教材を注文しないで下さいね(笑)
イングラムでは、こちらのプログラムを導入したレッスンを行っており、全ての塾生がこのメソッドを習得しています。
スーパーエルマーのメソッドを、一般的な高校生用の教材にリメイクし、その新教材でレッスンを行っているのです。
当アカデミーのレッスンでは、このメソッドを徹底訓練しますので、塾生さんはリーディングの力が跳ね上がります。
英文を読む力が付けば、リスニング力も向上します。リスニングとは、耳で聞くリーディングですから。
また頭では分かっていても、一人でこのトレーニングを行うのは、気が滅入ります。
当アカデミーでは、塾生全員でトレーニングを行うので、気が付くと英語力のステージが上がり、リーディングの力が付いてくるのです。
英語の語順で考える習慣が付けば、全てが回るようになり、英検などラクラク合格できます。
また、準2級→ 2級→ 共通テスト→ 準1級という順番で、各グレードごとに難易度を変えてテキストを開発、最適化しています。
だから、自分の受験する級に合わせて教材をセレクトする事も可能です。現時点で死角のないこのメソッドを、無理なく身に付けることができます。
英検準1級のリーディングは、何分くらいで解けますか?
大問2と3だけの純粋なリーディングであれば、時間にして約50~60分を目安に解いてみてください。
全問正解を狙って精読すると辛くなるので、最初は流し読みでも結構です。スラッシュで区切りを付けながら、スピーディーに読み進めてください。
慣れてくると、段々楽に読めるようになります。
慣れるとは、脳がその長文にアジャストしてくることなので、まずは数回やってみることが必要です。
以下の方法で英検準1級の英単語を頭に入れたら、演習をして下さい。
関連記事:英単語を1日で300個覚える秘密の暗記術とは、最速で語彙を増やす秘密の方法を公開!
英検準1級の長文を、無料でダウンロードする方法
英検協会のホームページには、英検準1級の過去問を無料でダウンロードするページがあります。
こちらにアクセスして、まずは演習用の問題を手に入れましょう。
理想をいえば、旺文社の過去問集を購入することをオススメしますが、お金が掛かるので、まずは無料でできるこちらからスタートしましょう。
過去問のダウンロードはこちらをクリック!
3. まとめ
英検準1級を突破するリーディング力を身に付けるコツと対策の総括
① リーディングが苦手な生徒は、まず「五文型」の理解が必要となる
② 次に英語の語順のまま、英文を読み進める習慣を付ける
③ そのためには五文型に基づいて、英文にスラッシュを入れて読む
④ リーディングのスピード、理解力共に向上する
この①~④の流れが、リーディング力を爆上げする秘密のメソッドです。
今回、英語で悩んでいる高校生の皆さんに向けて、特別にイングラムのリーディング・メソッドを公開しました。
自分で言うのも何ですが、当アカデミーのシークレットであり、有料級の価値ある情報なので、ぜひ自宅でトレーニングして下さい。
あなたの英語力は、必ず向上します!