私は以前、共通テスト攻略のため、もっと言うと長文攻略のためには、五文型の理解が不可欠という記事を書きました。
こちらの記事を読んだ方から「第五文型の“使役(しえき)”が全く分からなくて困っている」というご意見をいただきました。
高校生は第五文型、特に「使役」を苦手とする傾向にあり、多くの受験生はここで思考停止状態になります。
今回、こちらの「使役」に特化して、その攻略法をお伝えします。
これを読めば、もう大丈夫。使役対策、完全攻略用の永久保存版です。
参考:【神回】高校英語のベーシック、五文型ってホントに必要なの?
目次
1. 英語SVOCの意味とは?
ちなみに受験生は第四文型までは得意ですが、第五文型を苦手とする傾向にあります。
第五文型のSVOCは、日本人にとって分かりにくい文型なので、繰り返し目を通す必要があります。
OとCがイコールの関係になる事を頭に入れれば、段々と分かってくるようになります。
2. 英語の第五文型SVOC「使役」の意味が分からない理由
使役とは(人に~させる)を意味する英文です。
特にmakeやlet, haveを使った使役の英文は、分かりにくいのによく出題される英文です。
これを見ただけでイヤな気分になるという高校生を数多く見てきました。
というか何を隠そう、高校時代の私がそうでしたから、生徒さんの心理はよく分かります。
私の場合、あまりにも嫌すぎて、そのインパクトから逆に覚えてしまったという笑えない過去があります(笑)
SVOCとは、なんの略?
「誰が、何をするか」が最初に来る
五文型を習った方なら分かると思いますが、英語は最初にS+V、つまりは「誰が何をするか」が来ます。
全て最初はS+V、5つの文型は全てS+Vで始まります。
しかし大切なのは、その次です!
英語 SVOCの見分け方
「誰に、何をしたか」が次に来る
その次に「誰に何をしたか」が来ます。
または「誰をどうするのか」です。
ここが五文型の超重要な“鬼ポイント”となります。
S+Vの後は、無条件に「人+もの」
分かりやすく言うと「対象+状態」になるのです。分かりにくいですね(笑)
英語 SVOCをわかりやすく解説
なぜSVOCは分かりにくいか、それは「人」に「状態」をさせるからです???
何のことか分かりませんよね(笑)
そうなんです、日本語で説明するのが難しく、直訳できない表現が多いので、この文法は混乱するのです。
例を示しますと
「make me happy」
① ② ③
「私を」「幸せに」「する」
② ③ ①
この順番です。
「②を③に①する」つまりは「②の対象を③の状態に①する」
こう覚えれば良いのですが、話していて益々分からなくなります(笑)
直訳できないって、ホント辛いですね。
SVOC C は何の略?
この状態を打開するには使役の例文、約5つで頭を慣らしていく方法があります。
私の高校時代には、600構文という優れたアイテムがあったのですが、最近の改訂版は構文が難しくなりすぎたと聞きます。
そこで昔の600構文の例文を、こちらに紹介します。
使役の代表的な構文を5つ、直訳と意訳、2つのバージョンで説明させていただきます。
改めて見るとこの600構文、至高の名著です。
大切な英文のエッセンスが抽出、例示されています。
それでは、しばし「使役」の素敵な世界に浸ってください(笑)
SVOCの文例は?5選を紹介(直訳)
1. What made him so angry?
何が彼をそんなに怒らせたのですか?
2. You have made me what I am.
あなたが私を今の私にしました
3. I have my sister cut my hair.
私は、私の妹に切らせる、私の髪を
4. She always lets me use her smartphone.
彼女はいつも、私に使わせる、彼女のスマホを
5. Please make yourself at home.
あなた自身を家にいる状態にして下さい
SVOCの文例は?5選を紹介(意訳)
1. What made him so angry?
なぜ彼はそんなに怒ったのですか?
2. You have made me what I am.
私が今日あるのは、あなたのお陰です
3. I have my sister cut my hair.
私は、妹に髪を、切らせる
4. She always lets me use her smartphone.
彼女はいつも、私にスマホを、使わせる
5. Please make yourself at home.
どうそ、くつろいで下さい
3. まとめ
英語SVOCの意味とは?
こちらの使役の例文5つは、いつでも読み返せるよう、記事に残しておきました。
困った時にはまた戻って来て、読み直して下さい。
大切なのは「習うより慣れる」ことです。
例文を読みながら頭を慣らしていくと、いつの間にか「できる、分かる」ようになります。
そんな日がすぐに来ることを願って、今日もペンを置きます。