「国際化」「グローバル化」という言葉に惑わされた結果、子どもの“英語離れ”が起こった本当の理由

数年前、「国際化、グローバル化」という華々しい言葉に、多くの人々は輝く未来を想像しました。

都城に外国人が多数訪れ、誰もが国際交流できる新しい時代が来る。

そう信じて、英語学習にも力を入れていました。

しかし、現在の小中学校では子どもの英語離れ、もっと言えば「英語嫌い」が起こっています。

一体、どうしてそうなったのか?

今回はその経緯について、詳しくお話しします。

1. 英語が全局面で難化、今現場で何が起こっているのか?

現在、小中高の全ての教育機関で英語の難化傾向が進んでいます。

「国際化」「グローバル化」の流れに乗ろうと、子どもの実態を考慮せず、英語の難易度だけを上げてしまったために、付いていけないお子さんが続出。

あまりにも難しくなりすぎた英語に嫌気がさして、英語離れが起こっているのです。

国際交流や留学など、夢にまで見たはずの華々しい未来が今、見えなくなっています。

2. 首相の無責任な一言が混乱を生んだ

英語が、子どもの実態を考えない難化の元となったのは、2018年、当時首相だった安倍晋三氏が無責任に発した一言だと考えています。

彼は「日本の全高校生が、英検準1級に合格できる英語力を付ける事を目標にして、英語教育を推進する」と言ったのです!

恐らく、この言葉を鵜呑みにした文科省が、そこをゴールに英語のカリキュラムを組み直したのでしょう。

しかし問題は、安倍首相が英検準1級をどんな試験か分かっていたのか、という事です。

英文科の大学生でも突破が難しいと言われる準1級に、英語を始めて5~6年にも満たない高校生が全員合格?

甚だしく現実を無視した無責任な発言で、とても一国の首相が発する言葉とは思えません。

しかし、この発言を元に、日本全国の英語が再編されたのですから、現場は大変です。

彼は何を思い、このような発言をしたのか。

今となっては、それを確かめることもできませんが・・・

あの一言から、大混乱がはじまった

3. 小学校の英語、教科化で英語離れ

現場は慌ただしく再編されます。

まず小学校が、5・6年生を対象に英語を教科化しました。

これまでは「外国語活動」として楽しく英語に親しんでいたのが、教科に昇格したため、突然英語はシステム化され、整備されました。

教科になるということは、そこに評価が伴います。評価があるということは、テストがあることを意味します。

テストがあるということは、そこに競争が生まれ、楽しいだけの英語ではなく、体系化された教科教育に変化する。

結果、中学校で習うはずであった英語が小学校に前倒しされ、小学生が圧迫されているのです。

これで英語を好きになれという方がどうかしています。

参考:小学校の英語教育が失った大切なもの・・・あまりに大きかった教科化・必修化の代償

3. 中学校の英語、二極化で英語離れ

中学校の英語は更に深刻です。

これまで入学当初に習っていたはずの英語学習が、全て小学校に前倒しされてしまったため、いきなり難しい分野から始めることになりました。

第1章から助動詞のcan、第二章からはwh特別疑問文のwhat,where,whenが普通に出てきます。

しかも2~3年生になると、難化は加速し、最後の方には高校で習うはずだった「仮定法」までもが登場します。

結果、英語が理解できる生徒とそうでない生徒の二極化が進みました。中学英語は今、完全に迷走しています。

英語が分からなくなり、途方に暮れる中学生の姿が目に見えるようです。

というか、私のアカデミーに次々と来られています。

参考:中学校の英語教育が失ったもの・・・あまりに大きかった難化の代償

4. 高校英語、共通テスト難化で目標を見失う

最後は高校です。小中の難化に伴い、高校のゴールが再編されました。

ご存じ、共通テストです。30年間続いたセンター試験が「共通テスト」と名前を変えて登場しました。

しかしその変更は、平凡な名称とは裏腹に驚くべきものでした。

まあ~・・・どうやったらこんな意味分からない問題作ることができるの?というくらい難解になっています。

まず、その量に驚かされます。これを90分で読むなんて、相当な速読力がないとできません。

この問題を作った人は相当なSだと思います(笑)

またリスニングも同様で、これまでに見たこともないような奇抜な形式の問題が出題されました。

このゴールを通過するために必要な英語力は、かなりのものを要求されます。

常に点数と隣り合わせの高校生が、最も過酷かもしれません。

参考:共通テストが超難化! 高校英語はなぜ、ここまで難しくなった?

全局面で難化した英語、お子さんや中高生は大変です

5. 全局面型の難化で、英語への熱意を失った子どもたち

小学校は教科化、中学校は二極化、高校は共通テスト化で、先が見えなくなっているお子さん。

英語とその未来に夢を持っていたのに、これではやり切れないでしょう。

しかし、この傾向が今後、収束する兆しは見られません。

難化することはあっても、易化することはない、英語がカンタンになることはないというのが私の予想です。

やはり最終的に、この難易度の英語に向き合うしか方法は残されていません。

どうせやらなくてはならないことなら、楽しくやろうというのが私の考えであり、実は嫌々やるより、徹底的にやった方が楽です。

こうなったら一緒に、現行の英語システムを攻略しましょう。

6. お子さんの「英語離れ」に対する対策

私は、これらの問題に対する解決策について、家庭でできることなどを上記の参考記事でお話ししています。

よって、今回は割愛させていただきますが、攻略法や突破口は必ずあります。

私の推薦する家庭学習法は、実際にお子さんにやらせてみて、効果の高かったものばかりを紹介しています。

難かしいからといって、悲観なさらず取り組んで下さい。

ピンチとチャンスは表裏一体。

難化したということは逆に言うと、ライバルに差を付ける、ライバルを出し抜くチャンス到来かもしれません。

ライバルに差を付けるチャンス到来

7. まとめ

当アカデミーでは「英語嫌い」をなくすため、ベーシックな学習内容を中心に、基礎を徹底しています。

基礎・基本を徹底するというのは面白みに欠けますが、長期的に考えるとそれが最も上達への近道です。

建築と一緒で「基礎」がしっかりすれば、その上に建つ建物はより長持ちします。

小学生は、発音と英会話を中心に、英検の合格を目指す。

中学生や高校生も、総合的な英語力を付けながら、英検をステップにして、入試を突破する。

今、英語力を測る物差しとして、「英検」という全国共通の基準があります。

英検の合格を励みに、少しずつ着実に英語力を付けていくというのは良いステップだと考えます。

当アカデミーでは、英検の合格を目指すお子さんを応援していますので、ぜひ一度遊びに来て下さい。

お待ちしています。

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