英検準2級を受験する頃から、単語帳を使用する機会が増えてきます。
初の単語帳を手にして、「よし、頑張るぞ!」と気合いが入っているのではないでしょうか。
この単語帳をよく見ると分かりますが、7~8割が「動詞と名詞」で占められています。
一体なぜ、多くの単語帳はこの2つで占められているのでしょうか?
今回は単語帳の謎、第3弾です。
単語帳の多くを占める、名詞と動詞の謎について、詳しくお話しします。
目次
1. なぜ英語単語帳の8割は「動詞と名詞」で占められているのか?
結論から言いますと、五文型のS+Vの部分が、名詞と動詞だからです。
以下をご覧ください。
第1文型 SV
第2文型 SV / C
第3文型 SV / O
第4文型 SV / O / O
第5文型 SV / O / C
英文には5つの型しかありませんので、その型は「五文型」という呼び名になっています。
上記を見ると、そのほとんどが主語Sと述語Vで占められているのがお分かりだと思います。
その数10/16で、単純計算でも62%を占めています。
動詞の語法は最も大切、だから単語帳のトップに
英文は、名詞と動詞で80%が占められていると言われています。
私が推薦する単語帳のパス単とキクタンですが、パス単は最初が動詞で次が名詞となっています。
そして一方のキクタンも、最初が名詞、次が動詞で構成されています。
英語の文頭はS+V、つまりは「主語(誰が)」「述語(何をするのか)」が一番最初に来ます。
大切なのはここからです!
大体の主語(S)は、名詞と代名詞です。
そして次の述語(V)は、動詞オンリーとなります。
つまり名詞と動詞は、英文の主要な部分を占有している、大切なファクターなのです。
2. 英語の単語帳、動詞と名詞以外の残り2割は?
名詞と動詞が単語帳の7割としましょう。
残りの3割は、形容詞と副詞です。
しかしこの形容詞と副詞は、頻出率が低い上に、覚えるのが難しいものばかりです。
そこで、英検の本番までに2~3日という生徒さんには「まずは割り切って、名詞と動詞だけを覚えて下さい。」そうアドバイスしています。
理想は1ヶ月掛けて、じっくり全ての英単語を覚えていくことですが、忙しい高校生や受験生は、そうも言っていられません。
そこで英単語を2つのブロックに分けて、まずは「名詞と動詞」を覚える。
余裕ができたら「形容詞と副詞」という具合に、ブロックごとに攻略していくと良いでしょう。
いきなり単語帳を渡して「これを全部覚えなさい」では、頭が混乱します。
「名詞と動詞」「形容詞と副詞」この2ステップ攻略で、英単語を覚えていくと良いです。
参考:【英単語暗記術】語彙力があれば何でもできる、英単語を1日300個覚える秘密の方法とは
韓国語、フランス語、スペイン語の単語帳も、全て動詞と結びついている
ちなみに韓国語やフランス語、スペイン語の単語帳も動詞が最も大切とされています。
そのため、スペイン語の単語帳を見ると分かりますが、動詞に割かれているスペースもかなり大きなものになっています。
動詞が最も大切で次が名詞、これは万国共通の言語の鉄則であると言って良いでしょう。
3. まとめ
英語の単語帳が「動詞と名詞」で占められている理由の総括
現代のお子さんはとても多忙で、部活に課外、生徒会に通学と、やるべき事が沢山あり過ぎます。
また私たちが高校生だった頃に比べて、英語の難易度もかなり上がっています。
この上、英単語を沢山覚えなくてはならなくなると、結構な負担です。
そこで上記の参考記事、英単語暗記術に加えて、「2ステップ攻略術」をお話ししました。
あまり無理をせず、じっくり英単語に向き合ってもらえれば、幸いです。
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