英検3級のライティングは、受験者にとって非常に重要なセクションです。
「英検3級のライティングの採点は甘い」と感じる方もいるかもしれませんが、実際にはどのような採点方法が採用されているのでしょうか?
本記事では、合格に必要な得点や何割で合格するのかについて詳しく解説します。
また、過去問を活用することで、ライティングの書き方や使える表現、決まり文句も紹介し、より良い文章を書くためのテンプレートを提供します。
これらの効果的な対策を参考にして、英検3級のライティングで高得点を目指しましょう。
記事のポイント
① 英検3級のライティングで合格するために必要な得点について理解できる
② ライティングの採点方法や評価基準に関する具体的な情報が得られる
③ 効果的なライティングの練習方法として、過去問を活用する方法が分かる
④ 高得点を狙うためのテンプレートや使える表現、決まり文句を知ることができる
目次
英検3級ライティングの採点が甘いと感じる理由
英検3級のライティングは何点で合格できる?
英検3級のライティングセクションは、一般的に14点満点で採点され、そのうち7点以上が合格ラインとされています。
また、英検3級のライティングの配点は全体の中で、約1/3程度を占めています。リーディング、リスニング、ライティングと、等しく3分割されているからです。
しかし、それは表向きの話で、実際のライティングセクションは、かなり配点が大きく、上記の点数の1.5倍が加算されていると感じています。
冒頭から暴露話で恐縮ですが、これは私が塾生の合格スコアを10年間見続けてきた結果、至った結論です。
もちろん英検協会は、これらの配点については「非公開」としていますので、真相は闇の中ですが、私的には英検3級のライティングは、採点が甘いのではなく、配点が大きいのだと感じています。
英作文など書いたこともない日本の中高生に、ぶっつけ本番で英文のエッセイを書かせれば、まともな点数など取れない可能性が大です。
そこで配点を1.5倍と大きくして、バランスを取ろうとしたのではないかと考えています。
それならば、その配点を利用しない手はありません。ライティング対策をしっかりと行い、1.5倍のボーナスポイントを手にして、合格まで一直線で駆け抜けるのです。
実際に私がオススメするライティング対策で高得点を取得し、逆転合格を手にした塾生さんは大勢います。
ライティングセクションは英検の稼ぎ所です。これからお話しするメソッドを使って、高点数を荒稼ぎして、合格をつかみ取りましょう。
ライティングで何割得点すれば合格できるのか?
英検3級のライティングセクションで合格するためには、おおよそ50%以上(5割以上)の得点を目指す必要があります。
先ほど述べたように、14点満点中7点以上が一般的な目安とされていますが、確実に合格するためには、可能な限り高得点を狙うことが推奨されます。
具体的に言うと、7割以上の得点を目指せば、安定して合格ラインを超えることができます。
より確実な得点力を身に付けるために、これからお話しする方法を使って、ライティングで高得点をゲットして下さい。それでは行きましょう。
採点基準と満点を取るためのポイント
この章は読み飛ばしてもらっても結構ですが一応、一般的なことをお伝えしておきます。
英検3級のライティングは、4つの評価基準に基づいて採点されます。
それは、内容(アイデア)、構成(ロジック)、文法、そして語彙の4つです。これらの観点からバランスよく高評価を得ることが、満点を取るためのポイントとなります。
まず、内容は、与えられたテーマに対して適切な意見や理由が書かれているかが重視されます。簡単な表現であっても、自分の意見をしっかり述べることが重要です。
次に、構成ですが、文の順序や論理的なつながりが評価されます。1つの文に対して理由を述べる構造にすると、読み手にとって理解しやすくなります。
また、文法の正確さも大切です。英検3級では中学レベルの文法が求められるので、基本的な文法ミスを避けることが重要です。例えば、主語と動詞の一致や時制の使い方など、基本的なポイントに注意を払いましょう。
最後に、語彙力ですが、日常会話で使う基本的な単語を中心に、より適切な表現を選ぶことが求められます。シンプルな単語であっても、間違いなく使えることが高得点に繋がります。
このように、各基準でバランス良く点数を取ることが満点を狙うためのカギです。
英検3級ライティングの採点方法と減点される条件
英検3級のライティングセクションでは、採点が内容・構成・文法・語彙の4つの評価基準に分かれて行われます。
これから詳しくお話ししますが、実はその4つを満たすためのテンプレート(雛形)が存在するのです。
オリジナルに溢れた英作文よりも「合格の型」に沿ったテンプレート通りに書かれた英作文の方が、大きく点数を稼げます。
英検協会が「これが合格の型だ」と公式ホームページ上で紹介しているため、減点のしようがないからです。
テンプレート通りに、バランスの取れた文章を作成することで、減点を最小限に抑えることができます。
~英検3級英作文のテンプレート~
まず、3級の英作文は、結論→ 理由1→ 理由2の順番で書くことがキモです。
- 結論 I like ~ the best.
- 理由 その1 Because I ~(なぜならば)
- 理由 その2 Also, I ~ (また、私は)
このテンプレートについては、「英検3級のライティング、Eメール問題のコツと解答例を紹介、リニューアル完全対策!」で詳しく解説していますので、ぜひ活用して下さい。
理由が思いつかない場合の対策
英検3級のライティングでは、与えられたテーマに対して意見を述べ、その理由を書くことが求められます。
しかし、理由が思いつかないこともあるかもしれません。この場合、以下の対策を試すことで、スムーズに理由を考え出すことができます。
まず、「好きな事としたい事」に置き換えて考えることが有効です。テーマが「好きな季節」や「将来の夢」などであれば、自分の日常生活や過去の経験を思い浮かべてみましょう。
たとえ具体的なエピソードがなくても、「like to ~ 動詞」「want to ~ 動詞」など、簡単な構文で理由を付けることができます。
次に、「何をしに行きたいのか、何をするのが好きなのか」を伝える方法です。どのテーマにも、これらは必ず存在します。
例えば、「好きな季節」というテーマで夏なら「go fishing」「go camping」冬なら「go sking」というやりたいことを思い浮かべれば、理由として使えます。「go shopping」もいいですね。
さらに、先程お話ししたテンプレートを活用するのは、最も効果的です。こうしたテンプレートは、練習の中で暗記しておくと、困ったときに役立ちます。
テンプレート内のシンプルな理由でも、文法や構成がしっかりしていれば十分評価されるため、焦らずにシンプルな回答を心がけましょう。
これらの対策を実践することで、理由が思いつかない場合でも、適切に対応できるようになります。
英検3級ライティングの採点が甘いからこそ、高得点を狙おう
過去問を使ったライティング練習の重要性
過去問を使ったライティング練習は、英検3級合格に向けて非常に効果的です。
理由は、実際の試験と同じ形式の問題に取り組むことで、試験の傾向をつかむことができるためです。
これにより、出題されるテーマのパターンや、どのような文章構成が求められているのかを具体的に理解することが可能になります。
さらに、実戦に近い環境での練習ができる点も重要です。過去問に取り組むことで、試験本番と同じ時間配分やプレッシャーを感じながら練習できます。
これにより、時間内に文章を書き上げるスキルが身につき、試験当日でも焦らずに取り組むことができるでしょう。
また、自分の弱点を把握するためにも過去問は有効です。練習する中で、どの部分で点数が伸び悩んでいるかを確認し、その点を集中的に改善していくことが可能です。
例えば、文法ミスが多い場合には文法の復習を、内容が薄い場合には意見をより具体的にする練習が必要だと気付けます。
このように、過去問を活用することで、試験の形式に慣れ、弱点を克服し、より効果的なライティング力を身に付けることができます。
ライティングで使える表現と決まり文句の例
英検3級のライティングでは、使いやすく効果的な表現や決まり文句を覚えておくことが高得点につながります。これは、限られた時間内で適切な文章を組み立てる助けとなり、また、内容をスムーズに展開するための土台となります。
まず、意見を述べる際に使える決まり文句としては、以下のようなものがあります。
- I like to…(私は…するのが好きです)
- I want to…(私は…したいです)
これらの表現を使うことで、自分の意見を簡潔に示すことができます。意見を述べる際は、これらの表現でしっかりと文章の冒頭を決めると、自然に次の文へとつながります。
次に、理由を説明する際には以下の表現が便利です。
- Because…(なぜなら…)
- Also…(そしてまた…)
これらの表現を用いることで、文章の流れが途切れることなく、理由を明確に示すことができます。
これにより、意見と理由をまとめて、3つの英文を作ることが可能になります。
このような決まり文句を覚えておくことで、試験中に迷わずスムーズに文章を書くことができ、時間内に高品質なライティングを仕上げることが可能になります。
英検3級の予想問題を活用する方法
英検3級の予想問題を活用することは、効果的なライティング練習の一環として非常に重要です。
予想問題は、実際の試験に近い形式や内容で作られているため、試験対策に役立つ情報が詰まっています。
これらを使って練習することで、リアルな試験環境に慣れることができ、スムーズな受験につながるのです。
オススメは、旺文社の「7日間完成 英検3級 予想問題ドリル」です。
過去問にしても予想問題集にしても、問題集は必ず「旺文社」のものを使用して下さい。意外かもしれませんが、英検の問題集を作成しているのは旺文社です。
問題を作成している本家本元が、予想問題を作っているのです。これが本番で出ないはずがありません。
このブログでは、英検の裏事情なども詳しく書いているので、ビックリされる方が多いのですが、私は本当のことしかお話ししません。
こちらに関しては「【英検外伝】英検と旺文社の不思議な関係、なぜ英検に関する書籍のほとんどは旺文社なのか?」で詳しくお話ししていますので、参考までにご覧ください。
このように、英検3級の予想問題を活用することで、試験対策を効果的に進めることができます。定期的に練習を重ね、自信を持って本番に臨みましょう。
採点サイトや採点アプリを使って自己採点しよう
自己採点は、英検3級のライティング力を向上させるための有効な手段です。
特に、採点サイトや採点アプリを利用することで、自分の書いた文章を客観的に評価できるため、非常に便利です。
まず、利用する採点サイトやアプリの選定が大切です。多くの採点サービスが存在しますが、レビューや評価を参考にして信頼できるものを選びましょう。
一般的に、採点基準が明確に示されているサイトやアプリを選ぶと、正確な自己評価が可能になります。
実際に、書いた文章を実際に採点してみましょう。多くの採点サービスでは、与えられたテーマに対して自分が書いた文章を入力すると、自動で点数を付けてくれます。
この際、特に文法や語彙の使い方についてのフィードバックを重視することがポイントです。これにより、どの部分で減点されやすいのかが明確になり、次回の練習に活かすことができます。
また、採点結果を基に改善策を考えることも重要です。たとえば、文法ミスが多い場合は、文法の基本を復習する必要があります。
自己採点の結果を次の学習に生かすことで、ライティング力を着実に向上させることができます。
このように、採点サイトや採点アプリを活用して自己評価を行い、ライティングのスキルを高めていくのは、極めて現代的な方法と言えるでしょう。
私のようなアナログ人間には、理解しがたいメソッドでもありますし、過去問だけで十分という気持ちもありますが、実際に自宅で取り組んでいる塾生さんもいますので紹介します。
しかし、この採点アプリを最初に見た時はビビりました。AIの進化はすさまじいものがあります。
英作文の採点までやってくれるなんて、もう私のメソッドの存在価値などなくなってしまうのではと焦りました(笑)
英検3級ライティングの採点は甘い?だから高得点を狙える方法とはの総括
〇 英検3級のライティングは全体の約3割を占める重要なセクションである
〇 ライティングは14点満点で、7点以上が合格ラインである
〇 ライティングで50%以上の得点が合格を狙うための目安である
〇 テンプレートを効果的に活用して、英作文を書くと良い
〇 過去問や予想問題の活用が効果的な練習法である
〇 自己採点を行うことで、客観的な評価ができる
〇 採点アプリを利用すると、文法や語彙のフィードバックが得られる
~ 関連記事 ~
・ 英検の二次試験対策、英語面接を突破するために必要な3つのシークレットとは?
・ 【前編】英検に合格する5つの方法とその勉強法!なぜ町外れにある小さな英語塾から英検合格者が続出しているのか?
・ 英単語を1日で300個覚える秘密の暗記術とは、最速で語彙を増やす秘密の方法を遂に公開!
・ 英検の過去問のやり方、使い方を徹底解説。世界一優れた教材、過去問の凄さとは?
・ 英検3級のライティング、Eメール問題のコツと解答例を紹介、リニューアル完全対策!