目次
1. 永遠のテーマ、なぜ日本人は英語が苦手なのか、その理由
「なぜ日本人は英語を苦手とするのか?」これは私が中学生だった頃から、ずっと問われている永遠のテーマですが、未だに「これ」と言うはっきりした理由を話せる人はいません。
私は海外で働きながら、子育てもしていた経験上、大体その理由が分かっているので、ここに紹介します。
日本人の英語力はなぜ低いのでしょうか?
まず日本人にとって、英語は大変難しい言語であるということ、ここから始めましょう。この事実を直視すると、後に英語の学習速度が加速します。
日本語というのは、言うまでもなく日本で生まれた言語。つまり世界の東端の言葉なのです。それに対して英語というのは、イギリスで生まれた言語。つまり西端の言葉です。
最も東国の言葉と西国の言葉、場所的にこれだけ離れていると、文法も発音も文字も、すべてが違うことになります。
それを6年という短期間でものにするのは、かなり厳しいでしょう。逆に言うと、6年間の学習で、よくあそこまで持っていけるなと感心します。
この6年間という期間の短さに、あれだけの英単語や英文法、英語の知識を頭に入れるのは、中高生にとって相当な負担です。
よって、多くの生徒は挫折し、英語嫌いになってしまうのです。
※現在は小学校時代から英語を学んでいますが、本格的な英語教育は中1からと考えて書いています。
日本人が英語をしゃべれない理由は何ですか?
では、なぜ7カ国語を話せる人がいるのか?
世の中には、7ヶ国語、8ヶ国語を操る人がいます。
一体どのような勉強をすれば、あれだけ多くの言語を話すことができるのだろうと、不思議な気持ちになります。
しかしこれには、ちゃんとしたカラクリがあるのです。
ヨーロッパの言語は、文字も文法も一緒であり、違うのは発音だけです。しかもその発音もとても似ています。
例えば王者である“Champion”は、英語ではチャンピオンですが、イタリア語ではカンピオーネです。
また、“Jesus Christ”は、英語ではジーザス・クライストですが、イタリア語ではイエス・キリスト。
つまり、英語をローマ字読みにするだけで、イタリア語の発音になります。
同じヨーロッパ大陸から発生した言語なので、全てがそっくりなのです。
日本人は英語に苦手意識を持っている
スペイン語とポルトガル語の違い
具体的に言うと、スペイン語とポルトガル語は、ほぼ同じ言語であることを知っていますか?
分かりやすく言うと、都城弁と大阪弁くらいの違いしかありません。「かなり違うぞ!」という突っ込みはナシで(笑)
要するにスペイン人は、生まれつきポルトガル語が話せるということで、これは言い換えると、2ヶ国語が話せるということです!
さらに言えば、大昔のヨーロッパには「ラテン語」という言語がありました。
このラテン語、今はもう消滅してしまった言語ですが、5つの言語に枝分かれしていきました。
それが先に紹介したスペイン語、ポルトガル語と、イタリア語、フランス語、ギリシア語の5つです。
この5つの言語は、「ラテン語」をルーツに持つ言語なので、文法も発音も文字も、全て同じです。
要するに、この5ヶ国語のどれかを話すことができれば、残り4ヶ国の言語をマスターすることはカンタンです。
英語だけは少し毛色が違いますが、同じ文法で、同じアルファベットを使った言語であるため、習得にかかる時間はさほど多くはないと考えられます。
これこそが7ヶ国語、8ヶ国語を操る人がいる理由の一つです。
上記の5カ国語をカンタンに習得した後、ヨーロッパの他系統の言語、英語やドイツ語を習得すれば、7~8カ国語の習得などそれ程大変なことではありません。
よっぽど、日本人が英語を話す方が凄いと、私は感じています。
また、ヨーロッパのように地続きの国々は、父親がイタリア人で母親がドイツ人の家庭など、あまり珍しくありません。
そうすると、生まれつき2カ国語を話すお子さんが誕生するのです。
2. なぜ日本人は英語が苦手なのか、その理由
英語を話せない日本人、海外の反応は?
これを聞いて「文法体型が日本語にそっくりな言語があるといいのに」と思っている、そこのあなた。
ありますよ、発音も文法も同じ言語。それが「韓国語」です。
韓国語を学んだ方は、口を揃えて「英語より、かなり簡単だった」と言います。それは上に記したように、文法も発音も日本語にそっくりだからです。
おそらく日本語と韓国語は、ルーツが同じなのでしょう。
逆に言うと、ルーツのまったく異なる言語を短期間で習得しようとすると、大きな負担がかかります。
なぜ日本人は英語が苦手なのか、理由の総括
このように、日本人の中高生が英語を習得するというのは、実はとても大変なことです。
しかし「発音も文法も文字も違う言語を短期間で習得する」という問題を解決する方法があります。
次回の記事から、その解決法について、少しずつお話ししていきます。
イングラムでは、その解決法を伝えながら、レッスンを進めていますので、塾生さんの多くは、短期間で英検に合格していくのです。
彼らには、私の海外生活で得た英語習得法のすべてを伝えています。
それでは次回を、楽しみに待っていてください。
関連記事
・【英語脳の作り方】英語の成績が急上昇する中高生に見られる、ある特徴とは?
・英語のリスニングが急上昇する勉強法「シャドーイング」とは何なのか?
・早期英語教育のメリット・デメリット、英語は何歳から始めるべきか?