なぜ、小学生クラスが使用する英語テキストは、10年落ちのNew Horizonなのか?

当アカデミーの小学校クラスは、初めて英語を勉強するお子さんの英語テキストに、10年前のNew Horizonを使用しています。

グローバル化が叫ばれる昨今、当アカデミーではなぜ、時代に逆行するかのように、一昔前のテキストを使用するのか。

当時の教科書には、現行のものにはない大切な「何か」があるのです。

今回、10年前のテキストにしかない、「何か」について、詳しくお話しします。

1. 10年前、旧々型のNew Horizonが優れている件について

10年前のNew Horizon。こちらは現在のテキストの2つ前のモデルです。

つまり、旧々型のテキストとなります。

こちらは非常に優れた作りのテキストで、お子さんの英語力を上げるための全てが詰まっており、今でも手放せない大切なアイテムとなっています。

こちらのテキストを使用して、英検に合格した小学生クラスのお子さんは何人いるか、数えきれません。

今でも現役で、小学生クラスの塾生に使用されています。

2. 旧々型のNew Horizonは何が優れているのか?

一体、こちらのテキストは何が優れているのでしょうか。

拍子抜けするような回答で恐縮ですが、私はその簡潔さにあると考えています。

要するに、シンプルでベーシックな作りにあるのです。

読みやすく、分かりやすいので、進めやすい。

だから基礎的な文法や英単語も、頭に入りやすくなる。

英検3級までなら、この旧々型のテキストで十分であると私は感じています。

むしろこちらのテキストの方が英語を理解しやすく、英検合格までの近道であることは間違いありません。

テキストに必要なのはシンプルさ

3. 小学生クラスに現行のNew Horizonを使用しない理由

以前お話ししましたが、現行のテキストは複雑な作りになっており、内容も難しく、中学生でも消化不良を起こす生徒が続出しています。

中学校の先生方も、授業を進めるのに苦労しておられるようで、大変だという話をよく耳にします。

私から見ても、都城のお子さんの実態から少しかけ離れているような気がします。

この現行テキストを、英語をよく知らない小学生に使用させたら、大変なことになります。

小学生クラスのお子さんが英語嫌いになる可能性がありますし、何よりも負担が大きすぎます。

小学生は楽しく、英語のベーシックを学ぶ

これが原点ですので、当アカデミーでは今でも、10年前のNew Horizonがスタンダードとなっています。

4. 英語を苦手とする中学生にも有効

英語が苦手な中学生にとっても、この10年前のNew Horizonは有効なので、一部の中学生にも使用させています。

最初にこちらのテキストで英語のベーシックを学び、その後に現行テキストに移行する。

この組み合わせは易から難へと、2ステップで学習できる最強のペアテキストだと感じています。

「難しすぎる」と悪評の現行テキストも、2ステップ形式にして、基礎から応用へと進めば、お子さんの力を段階的に上げる教材になります。

何よりも中学生クラスの塾生さんにとって、定期テスト対策は急務ですので、現行のテキストは避けては通れません。

ここは上手にテキストを使い分けながら、学習するべきであると考えます。

テキストは易から難へと2ステップで

5. 中学生の英語離れ、二極化が起こっている

実は今、New Horizonの現行テキストが難しすぎるため、中学生の英語離れ、英語の二極化が起こっていると評判です。

この問題を解決する1つの方法が、2種類のテキストを併用する方法です。

旧型のテキストで基礎を固め、現行テキストに移行すると、お子さんは違和感なくシフトできます。

要は、どちらが良いかの二元論ではなく、使い分けの問題です。

両方を併用しながら、2ステップでレッスンを進めるのです。

何事も基礎が大切ですので、英語のベーシックを固めるためにも小学生は旧型のテキスト、中学生は両テキストの併用。

これが最強の組み合わせであると感じています。

参考:中学英語は成績が二極化の傾向に! ここ数年でどうしてそうなった?

6. まとめ

今回、当アカデミーの小学生クラスでは、なぜ10年前のNew Horizonを使用しているのか、その理由についてお話ししました。

繰り返しますが、小学生は楽しく、基礎を学ぶのが英語の原点です。

小学生クラスは、発音や英会話のレッスンもありますので、文法は基礎を大切にして、総合的な英語能力の向上に努めています。

これだけでも英検3級なら十分に合格しますし、準2級に合格したお子さんもいます。

英語は小3から始まる、10年間のマラソンマッチです。

慌てず、急がず、結果に捕らわれず、じっくりと英語のベーシックを構築して行きましょう。

「急がば回れ」で、ゴールとなる10年後の共通テスト受験のことを考えながら、長期的に積み上げていくと良いでしょう。

それでは、小学生クラスのレッスンに行ってきます。

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