英検S-CBTの合格率が高い理由とその秘密、通常の英検との違いを解説

英検S-CBT合格率が高い理由とその秘密、通常の英検との違いを解説

英検 S-CBTの合格率について気になっている方も多いでしょう。

英検 S-CBTは、従来の紙ベースの試験と比べて、合格率が高いという声があり、「ずるい」と感じる受験者もいます。

では、実際に通常の英検とS-CBTはどっちが難しいのか、合格基準や合格点について、準2級と2級を例に挙げながら考えてみたいと考えます。

また、スピーキングテストの攻略法や、二次試験だけ受験する場合の条件も重要なポイントです。

本記事では、英検 S-CBTの特徴や試験内容を詳しく解説し、合格を目指すための戦略を探ります。

これを参考にして、英検 S-CBTの受験準備を進めていきましょう。

記事のポイント
① 英検 S-CBTの合格率が高い理由について理解できる
② S-CBTと通常の英検の難易度の違いを把握できる
③ 準2級および2級の合格点と合格基準がわかる
④ スピーキングの合格法や二次試験のみ合格する条件を理解できる

英検S-CBTの合格率、その特徴と試験内容を解説

英検S-CBTの合格率 その特徴と試験内容

英検S-CBTと通常の英検、どっちが難しい?

英検S-CBTと通常の英検を比較すると、どちらも試験内容の難易度自体は変わりませんが、それぞれに異なる特徴があります。

S-CBTは、試験の形式がデジタル化されているため、パソコンでの操作に慣れている受験者にはメリットが大きいといえます。

一方で、紙媒体の試験に慣れている方には、英検S-CBTのパソコン操作や画面上の解答方式に慣れる必要があるため、こちらが不利に感じられることもあります。

S-CBTのメリットとして、結果発表が早く、複数回の受験が可能であることが挙げられます。これにより、短期間で試験に再挑戦でき、効率よく学習効果を確認できる点が大きな利点です。

また、ヘッドホンを使用してリスニングテストを行うため、音質が高く聞き取りやすいことも、受験者にとってプラスに働くでしょう。

一方で、S-CBTは全体が画面上で進行するため、長時間の画面閲覧やパソコン操作に慣れていないと、集中力が切れやすくなる点には注意が必要です。

また、会場によってはパソコンの使用環境が異なるため、各会場での違いが試験に影響する場合もあるかもしれません。

このように、どちらの形式にもメリットとデメリットが存在するため、どちらが難しいかは、受験者の慣れや試験環境により異なるといえます。

英検S-CBTの合格率が高く、ずるいと言われる理由とは?

英検S-CBTは、合格率が比較的高いことから「ずるい」と言われることがあります。その背景には、S-CBTならではの試験システムの特徴が関係しています。

S-CBTは、従来の英検とは異なり、結果発表が迅速で、さらに短期間で何度も受験できるシステムが整っています。

このため、合格を目指して何度も受験しやすい環境が整っており、これが合格率の上昇につながっていると考えられます。

また、S-CBTは全体的にリスニングやスピーキング試験の音質が良く、クリアな音声が聞き取りやすいといった点も、受験者にとって有利に働きます。

しかし、これらはシステムの特性に基づくものであり、試験内容自体の難易度が下がっているわけではありません。

S-CBTでも、通常の英検と同様にしっかりとした学習が必要で、試験範囲や問われるスキルに大きな違いはないのが実情です。

「ずるい」と感じる声が上がる背景には、このように複数回受験が可能であることや、試験の利便性の高さが影響しているといえます。

しかし、いずれの形式でも合格を得るためには対策が必要であるため、S-CBTを「ずるい」と決めつけることは適切ではないでしょう。

スピーキング試験で落ちたと感じるケースと実際の合格率

英検S-CBTのスピーキング試験で「落ちた」と感じるケースには、いくつかのパターンがあります。

まず、試験中に緊張してしまい、うまく言葉が出なかったり、答えが途切れがちになってしまった場合です。

特に準備していない質問や予想外の話題に直面すると、返答に詰まることがあり、「失敗した」と感じる受験者も少なくありません。

また、語彙や表現力が足りないと感じると、内容がシンプルになりすぎて不安になることもあります。

一方、スピーキング試験の合格率は、思っているよりも高い傾向にあります。

英検では、回答の内容だけでなく、発音や流暢さなどの総合的なコミュニケーション力を評価しており、完璧な答えでなくても合格ラインに達することが多いからです。

また、面接官は一貫して公平な基準で採点しているため、ある程度のミスがあっても、伝わる意図や積極的なコミュニケーション姿勢が評価されることが多いです。

緊張や言葉の詰まりがあっても、諦めずに会話を続けることが大切です。

したがって、「落ちた」と感じるケースがあっても、実際に不合格になるとは限りません。日頃から発音や表現の練習を積むことで、本番の緊張を少しでも和らげることができるでしょう。

スピーキングテストの対策は、「英検の二次試験対策、英語面接を突破するために必要な3つのシークレットとは?」で詳しくお話ししていますので、参考にして下さい。

英検S-CBTの申し込み方法と試験日程

英検S-CBTの申し込み方法は、思ったよりカンタンです。

まず英検の公式サイトからアカウントを作成し、試験の受験級と希望日程を選択することから始まります。

S-CBTは通常の英検と異なり、複数の会場や試験日が設定されており、平日や土日などから柔軟に受験日を選べるのが特徴です。

希望する日程と場所を早めに確保するには、受付開始直後に申し込みを行うと良いでしょう。

試験日程は毎月複数回実施されており、日程によっては短期間での再受験も可能です。これにより、準備が整い次第、好きなタイミングで受験しやすくなっています。

特に繁忙期には会場が早く埋まることがあるため、計画的なスケジュールを立て、できるだけ早めの申し込みを心がけましょう。

このように、英検S-CBTの柔軟な申し込み方法と豊富な試験日程は、受験者のニーズに合わせて計画的に試験を受けるためのサポートとなっています。

英検S-CBTの合格率と合格基準

英検S-CBTの合格率と合格基準

S-CBT 英検準二級の合格点と判定方法

英検S-CBT準二級の合格点は、各セクションの得点が総合的に評価される仕組みです。

準二級ではリーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングの4つのセクションが設けられており、それぞれの得点が合算され、総合得点での合否が判定されます。

一般的に、英検S-CBT準二級の合格点は各セクションの基準点をクリアし、全体の得点が規定ラインを超えることが求められます。

S-CBT試験ではセクションごとに採点が行われ、バランスよく得点することが大切です。

S-CBTの判定基準は公正であり、試験ごとにスコアが公表されるため、すべての受験者が公平に評価されます。

安定した合格を目指すためには、日頃から4技能をまんべんなく学習し、弱点を補うように意識すると良いでしょう。

ここで少しだけ「裏ワザ」をお話しします

ライティングが得意な受験生は、他のセクションでミスがあっても、強みを生かして全体の合格点に達する可能性が高くなります。

これは非公開の特別なシークレットですが、ライティングの配点は、どこのセクションよりも高いからです。

もちろん、英検協会がそう公表しているわけではありませんが、私がこの10数年間、合格したお子さんのスコアを見続けてきた結果、この「ライティング最強説」にたどり着きました。

ライティングが得意な受験者は、リスニングやリーディングでの得点不足を補えるケースが多いです。

よって、合格にあまり自信がない人や直前対策に何をすればよいか分からないは、ライティングに全てを掛けて下さい。

S-CBT 英検二級の合格点とその合格率

英検S-CBT二級の合格点も、準二級と同様にリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能が総合的に評価されます。

二級では、準二級に比べて問われる内容がやや高度であり、文法や表現力も評価基準に含まれます。そのため、試験対策では基礎的な英語力に加えて、論理的な表現力や語彙力が求められます。

合格率については、S-CBT方式では通常の英検よりもやや高い傾向があります。これは、S-CBTが短期間での再受験が可能であることや、デジタル形式によりリスニングの音質が安定している点が影響しています。

しかし、試験内容自体の難易度は変わらないため、合格率が高いからといって簡単に合格できるわけではありません。全体的な合格点に達するためには、各セクションでの基準点を確保する必要があります。

受験準備では、二級に特有のトピックやライティング形式にも慣れておくと安心です。

リスニングにおいては、実際の会話で使われる自然な英語表現も多く出題されるため、日頃からリスニングの練習を積み、複雑な質問に対しても自分の意見を的確に述べる力を養うことが合格への近道です。

二級の対策は「英検2級の難化傾向に高校生が苦しんでいる件とそのライティング対策について」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さい。

二次試験だけ合格する場合の条件とは?

英検では、一次試験と二次試験の両方に合格することで、初めて正式に合格が認定されます。

しかし、過去に一次試験に合格しており、二次試験のみ不合格となってしまった場合には、二次試験のみの再挑戦が可能です。

この場合、一次試験の合格結果は有効とされ、再度一次試験を受ける必要はありません。1次試験は免除されます。これにより、二次試験の対策に集中でき、効率よく試験に臨むことができます。

二次試験のみを受験できる条件としては、通常、一次試験の合格から次回の試験までの期間が規定範囲内であることが必要です。

また、英検S-CBTの場合も同様に、一次試験の合格が有効であれば二次試験のみを再受験できます。

この二次試験のみの受験には、申込時に1次試験免除の項目にチェックを入れる必要があります。早めに公式サイトのサポート窓口で確認することが推奨されます。

※「英検S-CBT 問い合わせ」で検索すれば、サポート窓口の連絡先はすぐに出てきます。

この制度を活用することで、過去の努力が無駄にならず、特にスピーキング試験の対策に集中できるため、合格の可能性を高めることができます。

英検S-CBTの合格基準と結果を確認する方法

英検S-CBTの合格基準は、4技能がそれぞれ評価される総合点方式を採用しています。各セクションの基準点をクリアし、全体の得点が一定の基準に達すれば合格となります。

試験結果は通常、S-CBT試験日から約25~31日後に公式サイトで発表されます。結果の確認には、受験者IDやパスワードなどの情報が必要となるため、試験後にしっかり保管しておくと安心です。

サイトにログイン後、「合否判定」ページから結果の詳細を確認できます。

また、合格ラインや各セクションの得点分布が示されるため、どのスキルが強化ポイントとなるかも一目で分かるようになっています。

このように、結果の確認は簡単に行え、得点や評価内容も細かくチェックできるため、次回の試験に向けた対策にも役立つでしょう。

あなたのご活躍をお祈りしていますので、S-CBTの裏ワザは「【英検S-CBTとは】コロナ禍が英検に与えた、オンライン化の変革とは・・・」をご覧ください。

英検 S-CBT 合格率の特徴と注意点まとめ

〇 英検S-CBTと通常の英検は、試験内容の難易度は同じ
〇 S-CBTはパソコン操作に慣れている人にとってやや有利
〇 S-CBTは結果発表が早く、短期間で再受験が可能
〇 複数回の受験がしやすいため合格率が高くなりやすい
〇 リスニングの音質が良く、聞き取りやすい環境が整っている
〇 パソコン画面上で試験が進行するため集中力が必要になる
〇 スピーキング試験は総合的なコミュニケーション力が評価される
〇 スピーキング試験の合格率は思ったより高い傾向がある
〇 一次試験の合格が有効であれば二次試験のみを再受験できる
〇 英検S-CBTの合格基準は4技能の総合点方式を採用
〇 合格基準を超えるには各セクションで基準点をクリアする必要がある
〇 試験結果は25~31日以内に公式サイトから確認可能
〇 各セクションの得点分布を確認することで次回の対策が立てやすい

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