英検 S-CBTは大学受験にいつまで有効か、その活用方法と注意点

英検 S-CBTは大学受験にいつまで有効か、その活用方法と注意点

英検S-CBTが大学受験においてどのように活用できるか、またその期限について関心を持っている方は多いと聞きます。

英検S-CBTは従来の英検とは試験形式や受験方法が異なり、特にパソコンを経由した実施が特徴です。

この形式は、多くの大学で英語力を証明する手段として受け入れられていますが、全ての大学が英検の結果を認めているわけではないので、各大学の方針を確認する必要があります。

大学受験で英検S-CBTを利用する際に、いつまでに取得すればよいのかや、申し込み日程、結果の確認方法について知っておく必要があります。

また、英検S-CBTには一次免除制度もあり、試験の負担を軽減できるメリットも存在します。「ずるい」と感じる人もいるほど、この制度には利点が多いのですが、正確な情報を把握し、計画的に受験を進めることが求められます。

この記事では、英検S-CBTの特性を踏まえつつ、大学受験での活用方法やその期限について詳しく解説していきます。

記事のポイント
① 英検S-CBTが大学受験でどのように利用できるかが分かる
② 英検S-CBTを取得するための申込み方法と日程について理解できる
③ 大学受験で英検S-CBTの結果が使える場合と使えない場合の違いが理解できる
④ 一次免除制度の内容やその有効期限についての情報が得られる

英検 S-CBT、大学受験にいつまで利用できるのか

英検 S-CBT、大学受験にいつまで利用できるのか

英検S-CBTと従来の英検の違い

英検S-CBT(Computer Based Testing)は、従来の英検(ペーパー試験)と比較して試験形式や受験方法に違いがあります。

まず、S-CBTはコンピューターを使って実施される点が大きな特徴です。ペーパー試験が筆記で行われるのに対し、S-CBTではリスニング、リーディング、ライティングのすべてがパソコン上で完結します。

このため、紙や筆記用具を使う従来方式に比べてスムーズに回答でき、特にタイピングが得意な人にとっては取り組みやすい形式といえます。

また、S-CBTは従来の英検よりも頻繁に開催されているため、受験者にとっては試験日程の選択肢が多い点もメリットです。

ペーパー試験は年に数回の開催ですが、S-CBTは月ごとに実施されるため、スケジュールに合わせた柔軟な受験が可能です。

一方で、S-CBTには注意点もあります。まず、S-CBTの実施会場は限られており、地方在住者は受験会場までの移動が必要な場合があります。

また、コンピューター上での試験に慣れていない場合は、ペーパー試験の方がやりやすいと感じることもあるでしょう。

このように、S-CBTと従来の英検にはそれぞれ特性が異なるため、自分に合った形式を選ぶ必要があります。

英検S-CBTの大学受験での有効性

英検S-CBTは、大学受験において多くのケースで有効とされています。特に、英語力を証明する手段として英検の資格を重視する大学が増えており、S-CBTもその一つとして活用できます。

一般的に、英検2級以上の資格を取得している場合、大学の英語試験を免除できる、もしくは加点対象とする大学が多いため、S-CBTも従来の英検と同様に評価されます。

また、S-CBTは受験回数が多いため、大学受験の準備期間中に計画的に複数回受験できる点もメリットです。

例えば、最初のS-CBTで実力が発揮できなかった場合も、次回の受験でリベンジすることが可能です。

さらに、結果が比較的早く通知されるため、入試直前での受験も可能であり、受験スケジュールに合わせやすいのも利点です。

一方で、英検の結果がすべての大学で受け入れられるわけではないため、事前に志望校がS-CBTを含む英検の結果を認定するか確認する必要があります。

このように、S-CBTは柔軟に受験できる利便性と大学受験における有効性を兼ね備えていますが、事前の確認とスケジュール調整が必要となります。

大学受験に英検S-CBTが使える場合と使えないケース

大学受験に英検S-CBTが使えるケース

英検S-CBTは、多くの大学で入試時に英語力の証明として認められており、特に指定級(通常は2級以上)を取得している場合に有効です。

例えば、S-CBTの成績を提出することで、英語試験の一部が免除される、もしくは加点措置が適用される大学が増えてきました。

こうした活用法は、英語力を重点的に評価する入試方式や、英語試験を必須とする学部・学科において特に多く見られます。

また、S-CBTは結果通知が早いこともあり、一般的な受験スケジュールに合わせやすい点も利点です。

受験シーズンの直前に受けた場合でも、結果がすぐに分かるため、出願前に最終的な成績を確認しやすく、出願書類に活用することが可能です。

大学受験で英検S-CBTが使えない場合

一方で、英検S-CBTが大学受験で使えない場合もあります。まず、すべての大学が英検の結果を入試評価として認めているわけではありません。

特に、独自の英語試験を重視する大学や、指定の英語資格・検定を持たない大学の場合、英検S-CBTの成績を提出しても入試の加点や免除の対象にならないことがあります。

また、S-CBTのレベルによっては、大学が求める基準に満たない場合もあります。

例えば、志望校が準1級以上のスコアを必要としている場合、2級や準2級では評価に含まれない可能性があるため、どの級が対象となるかも確認が必要です。

さらに、大学側が入試直前の資格結果を受け付けないケースもあるため、S-CBTの結果が出る時期も注意点の一つです。

このように、英検S-CBTの活用可否は各大学の入試方針に左右されるため、必ず最新の情報を確認するよう心がけましょう。

英検S-CBTについては「【英検S-CBTとは】コロナ禍が英検に与えた、オンライン化の変革とは・・・」で詳しく説明していますので、ぜひ参考にして下さい。

英検 S-CBT、大学受験のためにいつまで取ればいい?

英検 S-CBT、大学受験のためにいつまで取ればいい?

英検S-CBTの申込み方法と制限について

英検S-CBTの申込み方法は、英検の公式ウェブサイトを通じて行います。

申込みにはまず、専用のアカウントを作成し、試験日程や受験会場の選択、支払い方法の選択が必要です。

申込み時に空きがあれば、その場で希望する日程と会場を確保できますが、人気のある日程はすぐに埋まってしまうため、早めの申込みが望ましいでしょう。

一方、英検S-CBTにはいくつかの制限が存在します。まず、試験会場は都市部に限られることが多いため、地方に住んでいる場合、近隣に会場がない可能性があります。

また、受験できる級が限定されることがあり、特定の級の試験がない場合もあります。特に英検1級は、まだS-CBTに認定されていないため、注意が必要です。

さらに、一度申込みを行うとキャンセルや日程変更ができない点にも注意が必要です。特に、受験料の払い戻しがないため、スケジュールを確実に確認した上で申込むことが大切です。

英検S-CBTの試験日程の確認方法

英検S-CBTの試験日程は、公式ウェブサイトで確認できます。

試験は月ごとに定期的に実施されており、各会場ごとに異なる日程が用意されているため、自分の受験したい日程と会場が一致するかを事前にチェックしましょう。

日程は数か月前から公開されており、申込み開始日も記載されていますので、早めの確認が役立ちます。

なお、試験日は定員制で、特に人気の高い日程は早く締め切られることが多いため、希望する日がある場合は、公開と同時に申込みを検討すると良いでしょう。

また、英検S-CBTは、特別な日程が組まれることもあるため、複数の受験チャンスを確保したい場合には、定期的にサイトを確認することが推奨されます。

英検S-CBTの料金と支払い方法

英検S-CBTの受験料金は、受験する級によって異なります。例えば、2級の受験料はおおよそ7,000~8,000円前後と設定されており、準1級や1級ではさらに高額になる場合があります。

具体的な料金は、公式サイトで各級ごとに確認が可能ですので、事前に調べておくことをお勧めします。

支払い方法は、主にクレジットカード、コンビニ払い、ネットバンキングが利用可能で、公式サイトの申込みページから手続きできます。

ただし、支払い方法によっては手数料がかかることもあるため、支払い時に確認することが大切です。

また、一度支払いが完了するとキャンセルや返金ができないため、試験日程や受験会場を確実に決めてから支払いを行う必要があります。

日程の変更ができない点にも注意し、計画的な申込みを心がけましょう。

英検S-CBTの結果通知までの流れ

英検S-CBTの試験結果は、試験日からおおよそ25日後以降にパソコン上で通知されます。

結果は、英検S-CBTの公式サイトにログインすることで確認でき、マイページからスコアレポートをダウンロードすることも可能です。

迅速な結果通知が特徴で、受験のスケジュール調整がしやすい点がS-CBTの利点となっています。

結果の詳細は、各セクションごとのスコアや、英語能力の達成度が記載されているため、自分の英語力を正確に把握するのにも役立ちます。

また、受験後に結果通知のメールが届くため、通知メールを受け取れるよう、あらかじめ正しいメールアドレスを登録しておくことが推奨されます。

試験結果は大学受験の出願にも活用されるため、タイミングを意識した受験計画を立てると良いでしょう。

英検S-CBTの一次免除制度と、ずるいと言われる理由

英検S-CBTの一次免除制度とは?

英検S-CBTの一次免除制度とは、特定の級で筆記試験(リーディング・リスニング・ライティング)に合格した場合、次回以降の試験でスピーキングのみを受ければよい制度です。

つまり、一次試験が免除され、二次試験のみの受験となります。

この制度により、筆記試験を再度受ける必要がなくなるため、合格への負担が軽減され、スピーキングに集中して試験に臨むことが可能です。

例えば、2級に一度合格している受験者が再度2級のスピーキング試験を受ける場合、筆記試験を免除され、スピーキングのみの受験で結果が判定されます。

ただし、この一次免除は合格した翌年度の試験まで有効で、翌年度を過ぎると免除資格は失効します。

また、スピーキング試験のみの受験でも通常の受験料がかかる点には注意が必要です。

この制度は、英語力を段階的に証明する手段として便利ですが、適用条件を事前に確認し、自身の学習プランに合わせて利用することが大切です。

英検S-CBTのスピーキング対策には「英検の二次試験対策、英語面接を突破するために必要な3つのシークレットとは?」で詳しく触れていますので、ぜひ参考にして下さい。

英検S-CBTが「ずるい」と言われる理由

英検S-CBTが「ずるい」と感じられる理由には、試験形式の違いや利便性が挙げられます。

まず、S-CBTはパソコン上で行われるため、タイピングが得意な受験者にとって有利に感じられる場合があります。

従来の紙試験では手書きによる制限がありますが、S-CBTではタイピングのスピードや正確さが得点に影響することがあるため、パソコン操作に慣れている人に有利と見なされることがあります。

また、S-CBTは実施回数が多く、柔軟に受験日を選択できる点も「ずるい」と言われる要因の一つです。

従来の英検が年に数回の受験チャンスしかないのに対し、S-CBTは月ごとに受験機会があるため、複数回受けることで得点の向上が期待できるのです。

このように、S-CBTはスケジュールの柔軟性と試験方式の違いにより、従来の受験形式に比べて有利と感じられることが「ずるい」と言われる理由と考えられます。

しかし、形式の違いがあるものの、あくまで公平な基準で判定されるため、どちらの形式を選んでも自分に合った方法での受験が可能です。

また、これは私の個人的な感想ですが、多少ずるくても、資格というのは取った者勝ち、合格した者勝ちの世界です。

それなら、この制度を効果的に利用して、受験した方がよっぽど賢い選択だと思います。

大学受験を目の前にした生徒さんにとっては、年3回しかない従来型の英検など、もう待てないというのが実情です。

そんな方はぜひ、英検S-CBTを活用して、英検の資格を手にしてください。あなたの健闘を心からお祈りしています。

英検 S-CBTは大学受験にいつまで有効か、その活用方法と注意点の総括

〇 英検S-CBTは、コンピューターを使った試験形式である
〇 従来の英検は年3回の開催だが、S-CBTは毎月受験できる
〇 試験内容は全てのセクションがパソコン上で完結する
〇 タイピングに慣れている人にはS-CBTが取り組みやすい
〇 大学受験において英検2級以上を持つと英語試験が免除になる場合がある
〇 S-CBTは結果通知が早く、受験シーズンにも合わせやすい
〇 志望校が英検(S-CBT)を認定しているかは事前確認が必要
〇 一部の大学では英検の成績が加点や免除の対象にならない
〇 一次免除制度により、一度合格した級はスピーキングのみの受験が可能
〇 英検S-CBTの申込みは公式サイトで行い、会場・日程は先着順で決定される
〇 試験日程は公式サイトで確認でき、希望の会場を早めに確保するのが望ましい
〇 支払い後のキャンセルや日程変更ができない点に注意が必要
〇 大学受験用に最適な時期に受験スケジュールを立てると良い

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