文科省の調査で、英語好きの小学生がかなり減少していることが分かりました。
皆が楽しみにしていた英会話、ALTの先生とワクワクするようなコミュニケーション。
それがなぜ、英語好きの小学生が激減しているのでしょう。
今、小学校で何が起こっているのか? その謎を解明します。
目次
1. 小学校の英語が必修化
英語嫌いの小学生が増加している
文部科学省の全国学習状況調査で、「英語が好き」と答えた小学6年生が減っています。
「英語が好きですか」という質問に対して、2013年度は「そう思わない」と思う児童が23.7%でしたが、2021年度は31.5%になっています。
ここ数年で英語嫌いの児童が、8%も増加しているのは、異常とも言える数値です。
一体今、小学校で何が起こってるのでしょう?
小学校で英語が必修化されるのはいつからですか?
2020年4月から英語は一般教科になり、小学5、6年生は「教科」としての英語を学ぶことになりました。
教科になるとテストがあり、学力を評価をされるなど、より学習活動がシビアになります。
楽しかったはずの英語、ワクワクしていたはずの英会話が、文法中心の学習になり、中学英語の前倒しとなりました。
これが英語嫌いの小学生を増やした最大の原因ではないかと、私は考えています。
2. 小学校で英語を必修化することによるデメリットは?
元々、小学校の文化にはなかった「英語」
小学校にはこれまで長い間、英語の授業はなく、英語は中学校からというのが常識でした。
しかし2013年、突然小学校に英語が登場し、ここ10年で「教科」にまで昇格しました。
英語の教科化は「急変」と言って良いほどのスピードで、小学校では相当な混乱があったと思われます。
忙しい小学校の先生が、更に独自で英語の教材研究を求められることとなり、その結果、先生方の英語の指導力に多少の差が生まれたと考えています。
まあ本音を言えば、かなりの差があったと思いますが・・・
もう時効だから話しますが、当時の小学校では、帰国子女の長男に英語の授業をさせていた時期があったそうです!
このことからも先生方は、突然始まった英語の授業にかなり混乱していたと感じています。
必修化のデメリットと英語教育の現状は?
その当時に比べると、小学校の英語レベルは高くなってきました。
20年度からは外国語活動が小学3、4年生にまで引き下げられたため、覚えるべき単語や文法が、さらに前倒しになります。
まだ小さな3、4年生から英語を始めなければならず、子どもも指導者も戸惑っているのが現状です。
さらに5、6年生になると、英語が正式な教科になり、テストや評価があるため、真剣に取り組まざるを得ない状況です。
これで「英語を楽しみましょう」という方がどうかしています。
3. まとめ
英語の教科化という流れに対応するには、私たちもある程度、覚悟を決める必要があると感じています。
文科省が英語を「教科」と認めた以上、中学校のように「国・算・英」が主要3教科となるのは、時間の問題です。
今後、ドリルで英単語を学ぶような学習方式も導入されるでしょう。
楽しいコミュニケーションを期待する気持ちも分かりますが、同時に「英語力を上げる」という目標も必要になります。
覚悟が決まれば、お子さんの取り組みは変わります。頭の考える方向に体は動いていくからです。
「国語や算数のように、英語も頑張る」という、お子さんの前向きな気持ちを応援してあげたいと考えています。
イングラムの小学校英語必修化対策
イングラムで英語を学ぶ小学生のお子さんには英会話を中心に、基本的な英文法が少しずつ定着するよう、じっくり時間を掛けてレッスンを行っています。
中には入塾されて、わずか1年で英検3級を取得するような、意識の高いお子さんもおられます。
そこまで行かなくても、6年生では英検5級にトライできるような、英語の環境づくりに努めたいと考えています。
小学生時代に英語の土台を作ることができれば、中学校でかなり楽に英語を学ぶことができるからです。
自信が付けば、高校生になっても、前向きに英語に取り組むことができます。
そういう意味でも小学生時代の英語は、実はとても大切だと感じています。
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