英検準2級のライティングで、理由が思いつかない時の知恵袋的対策法

英検準2級のライティングで、理由が思いつかない時の知恵袋的対策法

英検準2級のライティングでは、与えられたテーマに対して自分の意見や理由をしっかりと述べる必要があります。

しかし、試験当日に「書くことや理由が思いつかない」と悩む受験者が多いのが実情です。このような状況では、焦りから「やらかした」と感じることもあるでしょう。

そこで本記事では、英検準2級のライティングを簡単にする、便利なテンプレートや表現を紹介します。

また、過去問を活用することで、スムーズに英作文を構成することのできる効果的な勉強法についても解説します。

これを参考にすれば、ライティング対策がより充実したものになるので、ぜひ実践して下さい。

記事のポイント
① 英検準2級のライティングで理由が思いつかないときの対処法がわかる
② 便利なテンプレートや表現が学べる
③ ライティングで注意すべきポイントやミスを避ける方法が理解できる
④ 過去問を使った、効果的な勉強法を知ることができる

英検準2級ライティングで理由が思いつかない時の対策【知恵袋】

英検準2級ライティングで理由が思いつかない時の対策【知恵袋】

ライティングの合格点と目標点数を知ろう

英検準2級のライティングの合格点を知っておくことは、効率的な対策をするために必要です。

英検準2級のライティングは合否に大きな影響を与える項目の一つで、総合的なスコアに含まれていますが、実際には「何点以上で合格」という具体的な点数が設定されているわけではありません。そのため、目標点数を設定しておくことが大切です。

目安として、ライティングのスコアは6割、つまりは650点満点中400点以上を目指すことが理想的です。

高いスコアを取るためには、内容の構成や英語表現のバランスが求められます。つまり、単に長文を書くのではなく、論理的で一貫した内容を、正確な文法と語彙で書く必要があります。

これからその方法について、具体的にお話しします。準備の段階で過去問を活用し、具体的な目標スコアに近づけていきましょう。

英検準2級ライティングで満点は何点?

英検準2級のライティングの満点は650点中650点です。しかし、満点を取るのは非常に難しく、ほとんどの受験者が目指すのはあくまで「合格ラインを超える」スコアです。とはいえ、満点を意識して対策を行うことは、結果的にスコアアップに繋がります。

満点を狙うためのポイントとして、英検の採点官が好むような、文の構成通りにエッセイを書く必要があります。書き方については後述するテンプレートにまとめているので、参考にしてもらえると幸いです。

ちなみに昨年、当塾から英検準2級ライティングの満点が出ました。中2の塾生さんでしたが、「100%」と表示されたスコアに大喜びしていました。

ライティング100%、満点のスコア

満点を狙うなら、これからお話しするような演習を行い、限られた時間内で高いクオリティのエッセイを書く必要があるでしょう。

何文字書けばいい?最適な文字数を解説

英検準2級のライティングでは、指定された文字数内で文章を書くことが求められます。通常、50~60語の範囲でエッセイを書くように指定されています。

適切な文字数を守るためには、事前に文章構成を考えてから書き始めることが大切です。後で詳しくお話ししますが、そのためのテンプレートがあります。

文字数に関しては、「あまり気にし過ぎず、内容に集中すること」が大切です。目安の50~60語を意識しながらも、内容が論理的で分かりやすいかを重視することが、ライティングのスコアを上げる鍵になります。

ライティングで省略は使っていいの?

英検準2級のライティングでは、基本的に省略(略語や短縮形)の使用は避ける方が良いという意見を聞くことがありますが、結論から言うと、全く気にすることはないというのが私の考えです。

省略形(例:I’mやdon’tなど)を使うと、文体がカジュアルになりすぎるという弊害がありますが、そもそも日本の英語教育では、その様なニュアンスは習っていないため、採点官も減点をすることはありません。

万が一、外国人が採点をしたとしても、統一した採点基準がありますので、減点になることはまずないと考えて良いでしょう。

実際に、省略で減点になったという生徒はいませんし、そんな話も聞いたことがありません。

どうしても気になる場合は、フォーマルな言い回しを心がけると良いでしょう。I’mやcan’tといった省略形は「I am」「cannot」に書き換えると無難です。

理由が思いつかないときの対処法

英検準2級のライティングでテーマに対して「理由が思いつかない」と感じることは多くの受験者が直面する悩みです。

しかし、適切な対処法を知っていれば、スムーズに理由を考え出すことができます。ここでは、理由が浮かばないときに使える具体的な対処法を紹介します。

まず、以下に紹介するテンプレート(雛形)を使用することです。こちらは次の章で詳しく説明させていただきます。

次に、一般論を活用する方法も効果的です。具体的な個人的な理由が浮かばなくても、社会的に一般的な意見や考え方を採用することで理由を作り出すことができます。

例えば、「健康に良いから」や「教育に役立つから」など、多くの人が共感できる理由を使うことで、説得力のあるライティングを完成させることが可能です。

また、過去問を活用してアイデアを得ることも大切です。過去問を実際に解いてみると、頻出テーマに対する典型的な理由のパターンがザクザクあります。

過去問の解答例を参考にすれば、自分の文章に応用することで、スムーズに理由を考えられるようになります。

これらの方法を活用すれば、理由が思いつかないという状況を回避でき、論理的で納得感のあるライティングが書けるようになるでしょう。

英検準2級ライティング、何を書くか思いつかない時の、知恵袋的アドバイス

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理由付けに使える便利なテンプレート紹介

英検準2級のライティングでは、理由をスムーズに書くために、テンプレートを使うと大変効果的です。

テンプレートを覚えておけば、何を書くか迷ったときにもすぐに使えるため、文章作成がスムーズになります。

①自分の考え  I think that ~.

②理由 その1  I have two reasons. First, ~.

③理由 その2  Second, ~.

④まとめ   For these reasons, I think that~.

こちらの4段構成で、論理的な英作文を、確実に構成することができます。

よく使われる表現・決まり文句を覚えよう

英検準2級のライティングでは、決まり文句やよく使われる表現を覚えておくことがスコアアップの近道です。

これらの表現は理由の箇所で使うと非常に効果的です。

具体的に言うと「It’s for to ~」の構文を使用することです。「It is 形容詞 for 人 to 動詞の原形」の構文を使用すると、理由がスムーズに掛けます。

ウチの塾生さんは全てこの構文を使って、理由の部分を対処しています。この構文を使うことで、自分の主張が圧倒的に伝わりやすい文章に仕上がります。

次に、理由を説明する便利な形容詞に、useful, important, helpful, convenient, comfortable, fun などがよく使われます。

人の部分は、people, us, students, them の4つでほとんど大丈夫です。

これらの決まり文句は、繰り返し練習することで、英検本番でも自然に使えるようになります。これらの表現をマスターすれば、ライティングの完成度がぐっと高まります。

英検準2級のライティングについては「英検準2級のライティング、Eメール問題はどこまで難化したのか、練習問題も掲載」で詳しく説明していますので、ぜひ参考にして下さい。

英検準2級ライティングの効率的な勉強法

英検準2級のライティング対策では、効率よく勉強する必要があります。それが合格への近道です。無駄なく実力を伸ばすために、いくつかの具体的な方法を取り入れていきましょう。

最初に、テンプレートを使ったライティング練習がおすすめです。これが全てと言っても良いでしょう。

エッセイの構成は大体決まっているため、導入、理由、結論というパターンに慣れておくことで、何を書くか、迷う時間を減らせます。

また、決まった構成を覚えておくと、ライティングの内容に集中でき、自然と文章の質が向上します。

次に、過去問のライティング問題を実際に解いてみることです。過去問は原点にして頂点の問題集です。何と言っても実際に出題された問題なので、その難易度や問題の質は本番に限りなく近いものです。

こちらを実際に解くことで、上記の問題点は全て解決されていきます。こうした実践的な練習を数回重ねることで、本番の試験でもスムーズに文章を書く力が鍛えられます。

これらの勉強法を本番1ヶ月前に取り入れることで、効率よくライティングスキルを向上させ、英検準2級合格を目指すことができるのです。

過去問や練習問題を活用して実力をつける

英検準2級のライティング力を伸ばすために、過去問や練習問題を積極的に活用することが非常に効果的です。

これにより、出題形式に慣れるだけでなく、よく出るテーマや頻出表現を把握でき、効率よく実力をつけることができます。

まず、過去問を解くことで試験のパターンに慣れることが大切です。英検準2級のライティングは、毎回異なるテーマが出題されるものの、エッセイの基本的な構成は全く変わりません。

過去問を解きながら、テンプレートにはめ込んでいく練習をすることで、試験当日に落ち着いて英作文を書けるようになります。

また、過去問を解き終え、余裕のある生徒さんは、練習問題を使って、さらにライティングのスキルを磨くと良いでしょう。英作文は、書けば書くほど上達します。

皆さん、書く練習が足りてないのです。少なくとも4~6回は書く必要があります。1~2回で終えてしまっては、一番美味しい上昇期を逃すことになります。

練習問題は「7日間完成 英検準2級 予想問題ドリル(旺文社)」がオススメです。最もスタンダードな英作文の問題が6回分用意されています。これがあれば、ライティングのトレーニングに効果的に取り組むことができます。

これらの過去問や練習問題に本番1ヶ月前に取り組むことで、確実に英検準2級のライティング力を高めることができます。

過去問の使い方については、「英検の過去問のやり方、使い方を徹底解説。世界一優れた教材、過去問の凄さとは?」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さい。

英検準2級ライティングで「やらかした!」とならないために

英検準2級のライティングで「やらかした!」とならないためには、いくつかの注意点を事前に押さえておく必要があります。

試験本番でミスを避けるために、以下のポイントを意識して対策を進めましょう。

まず、時間配分に気をつけることが大切です。ライティングは最も配点比率の高いセクションです。試験が始まったら、真っ先に始めましょう。

ライティング→ リーディング→ リスニングの順番で試験を進めるのがオススメです。

リーディングから始める生徒さんが多いようですが、制限時間内でリーディングに集中しすぎると、ライティングの問題に手をつける時間が足りなくなる可能性があります。これは致命的なミスです!

英作文のエッセイを書く時間を10〜15分ほどと決めながらも、まずはライティングセクションから手を付けることを推奨します。

また、書き終わった後に見直しの時間を確保することで、ケアレスミスを防ぐこともできます。エッセイを読み返し、文法的におかしな部分や不自然な表現がないかを確認しましょう。

文法やスペルミスに注意することがポイントです。普段使い慣れている英単語でも、試験の緊張感でスペルを間違えることがあります。

最後に、自信のない表現は避け、簡潔で正確な英語で書くことが大切です。

試験は英語力を測るものであり、難解な表現よりも、正しい文法と自然な文章が求められます。これは先に示した、テンプレートを使うことで解決できます。

これらの点を意識して準備を進めれば、本番で「やらかした!」という事態を避け、英検準2級ライティングで良い結果を出せるでしょう。

英検準2級のライティングで、理由が思いつかない時の知恵袋的対策法:総括

〇 英検準2級ライティングの合格点は6割以上を目指すべき
〇 満点を目指すには、英検協会が指定したテンプレート通りに書くことが近道
〇 文字数は50~60語が適切で、多すぎると時間内に書き切れない可能性がある
〇 理由付けに使えるテンプレートを覚えておくと便利
It’s for to ~ のフレーズを使えば、スムーズに理由を述べられる
過去問や練習問題を活用し、出題形式に慣れておく
〇 制限時間内にライティングのエッセイを完成させるため、時間配分に注意する
〇 難しい単語よりも正確な文法と自然な文章を優先する

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