英検準2級は何問間違えたら不合格?合格ラインとその対策を徹底解説

英検準2級は何問間違えたら不合格?合格ラインとその対策を徹底解説

英検準2級の受験を控え、「一体、英検準2級では何問間違えたら不合格になるのだろう?」と不安に感じていませんか。具体的な数字がわからないと、対策の立てようがなく心配になりますよね。

特に、リーディングやリスニングでそれぞれ何問正解で合格のラインに届くのか、あるいはギリギリ合格は何割くらいの正答率なのか、はっきりとした情報が欲しいと感じている方も多いでしょう。

また、試験後に発表される解答速報を用いた自己採点のやり方や、そもそも合格点は何点なのか、CSEスコアという特殊な配点の仕組み、さらには一問何点に換算されるのかといった疑問、そして最終的な合格率まで、知りたいことは尽きないはずです。

このように言うと、考えるべきことが多くて混乱するかもしれません。しかし、安心してください。この記事では、「英検準2級は何問間違えたら不合格か」という受験生の誰もが抱く疑問に、様々な視点から丁寧にお答えしていきます。

この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。

  • 英検準2級の合格基準となるCSEスコアの仕組み
  • 技能ごとの具体的な合格の目安となる正答数
  • 試験後の自己採点で合格の可能性を判断する方法
  • 合格のために「何問間違えたか」より大切なこと

英検準2級は何問間違えたら不合格?CSEスコアを徹底解説

  • 合格の鍵となるCSEスコアの配点
  • 素点では一問何点か判断できない理由
  • リーディングは何問正解で合格の目安か?
  • リスニングは何問正解で合格ライン?
  • ギリギリ合格は何割の正答率が必要か

合格の鍵となるCSEスコアの配点

合格の鍵となるCSEスコアの配点

英検準2級の合否は、単純な正解数、いわゆる「素点」で決まるわけではありません。合否判定には「英検CSEスコア」という国際的な言語能力基準に対応した、独自のスコアが用いられます。

なぜなら、毎回試験の難易度が微妙に異なるため、単純な正答数で合否を判定すると、受験回によって有利・不利が生まれてしまうからです。CSEスコアは、そうした不公平感をなくし、どの回に受験しても能力を公平に測定するために導入された尺度です。

具体的に、英検準2級の合格基準スコアと満点は以下のように定められています。

技能満点CSEスコア
リーディング600点
リスニング600点
ライティング600点
合計1800点
一次試験 合格基準スコア1322点

この表から分かる通り、3つの技能にそれぞれ600点が均等に割り振られています。そして、これら3技能の合計スコアが「1322点」を超えれば、一次試験は合格となります。

ここで大切なのは、特定の技能で高得点を取れば、他の技能の不足分をカバーできるという点です。例えば、リーディングが少し苦手でも、得意なリスニングやライティングで高いスコアを獲得できれば、合計で合格基準を超えることが可能です。

ただし、いずれかの技能でスコアが0点だった場合は、他の技能が満点でも不合格となるため、最低限の対策は全ての技能で必要になります。

素点では一問何点か判断できない理由

素点では一問何点か判断できない理由

CSEスコアの仕組みを理解すると、「では、結局一問何点なの?」という新たな疑問が浮かぶかもしれません。しかし、この問いに対する明確な答えはありません。CSEスコアのシステム上、1問あたりの固定された点数を算出することはできないのです。

その理由は、CSEスコアが統計的な処理を用いて算出されるためです。スコアは、単に自分の正答数だけで決まるのではなく、同じ試験を受けた全受験者の正答率も加味して計算されます。

もう少し具体的に言うと、多くの受験生が正解した簡単な問題のスコアは低く、逆に多くの受験生が間違えた難しい問題のスコアは高く算出される傾向があります。したがって、同じ「1問」であっても、どの問題かによってスコア上の価値が変動します。

例えば、リーディングで同じ25問正解だったとしても、簡単な問題ばかりを25問正解したAさんと、難易度の高い問題も織り交ぜて25問正解したBさんでは、Bさんの方が高いCSEスコアを得られる可能性があるということです。

このように、素点から「一問何点」と単純計算することはできず、合格の可能性を正確に予測することを難しくしています。だからこそ、1問の点数に固執するのではなく、全体としてどれだけ正答を積み重ねられるかが鍵となります。

リーディングは何問正解で合格の目安か?

リーディングは何問正解で合格の目安か?

「一問何点か分からないのは理解したけれど、それでも対策のためにおおよその目安が知りたい」と感じるのが自然でしょう。リーディングで何問正解で合格、と断言することはできませんが、一般的には6割(60%)程度の正答率が合格に向けた一つの目安と考えられます。

もちろん、これは他の技能、特に配点の大きいライティングの出来に大きく左右されるため、絶対的な基準ではありません。しかし、学習計画を立てる上での目標としては非常に有効です。

英検準2級のリーディングは、大問1(短文の語句空所補充)、大問2(会話文の文空所補充)、大問3・4(長文の内容一致選択)の合計29問で構成されています。このうちの6割というと、約18問の正解に相当します。

まずはこの範囲の正答数を目標に、過去問題や問題集に取り組んでみましょう。語彙力が問われる大問1が苦手なのか、文脈理解が必要な長文問題で時間を使いすぎるのかなど、自分の弱点を分析し、バランスよく得点できる力を養うことが合格への近道です。

リスニングは何問正解で合格ライン?

リスニングは何問正解で合格ライン?

次に、リスニングでは何問正解で合格ラインに達するのでしょうか。これもリーディングと同様に明確な基準はありませんが、目標とすべき正答率はやはり6割(60%)程度になります。

リスニングは、一度しか音声が流れないため、高い集中力が求められるセクションです。ここで安定して得点を確保できると、精神的にも余裕が生まれ、合格がぐっと現実味を帯びてきます。

準2級のリスニングは、第1部(会話の応答文選択)、第2部(会話の内容一致選択)、第3部(文の内容一致選択)の合計30問から成ります。6割の正答を目指すなら、具体的な目標は18問の正解です。

この目標を達成するためには、日頃からのトレーニングが欠かせません。例えば、問題が始まる前に選択肢を先に読んで内容を予測する「先読み」の技術を磨いたり、スクリプトを見ながら音声に合わせて発音する「シャドーイング」で英語の音に慣れたりすることが効果的です。

リーディングで少し失敗してしまったとしても、リスニングで挽回するチャンスは十分にあります。逆に、リスニングに苦手意識がある場合は、リーディングやライティングでしっかり得点する戦略を立てるなど、自分に合った得点計画を考えることが大切です。

ギリギリ合格は何割の正答率が必要か

ギリギリ合格は何割の正答率が必要か

安全策ではなく、なんとかギリギリ合格でも良いから突破したい、と考える方もいるでしょう。その場合の最低ラインとして、全体の素点正答率で約6割が一つの目安とされています。

ここで注意したいのは、合格基準スコア1322点(満点1800点)が、スコア上は約73%に相当する点です。しかし、これはあくまでCSEスコアの話であり、素点の正答率とは直接一致しません。

統計的な傾向として、素点で6割程度の正答があれば、CSEスコア換算時に合格ラインの1322点に届く可能性がある、ということです。

これは、リーディング、リスニング、ライティングの3技能を合わせた総合的な正答率の目安です。例えば、リーディングが5割でも、リスニングとライティングで7割以上取れていれば、全体として6割を超えることは可能です。

ただし、これはあくまで「可能性が出てくる」という最低ラインです。特に、自分で採点するのが難しいライティングの出来によってスコアは大きく変動します。ギリギリを狙うのはリスクが伴うため、安心して合格するためには、やはり7割以上の正答率を目指して学習を進めることをお勧めします。

最後に、「英検準2級は、何問間違えたら不合格か?」という質問について、おおまかな目安ではありますが、「リーディング、リスニング共に12問」というのが私のファイナルアンサーです。

英検準2級で何問間違えたら不合格かを気にしないための準備

  • 過去の合格率から見る準2級の難易度
  • 試験後の解答速報をチェックする方法
  • 正確な合格点と自己採点の重要性
  • 知恵袋の何問正解で合格という情報の見方
  • 英検準2級は何問間違えたら不合格かより準備が大切

過去の合格率から見る準2級の難易度

過去の合格率から見る準2級の難易度

英検準2級の難易度を客観的に知る指標として、合格率が気になる方も多いでしょう。現在のところ、英検を運営する日本英語検定協会は、CSEスコア導入後、公式な合格率を発表していません。

しかし、各種教育機関や塾が収集したデータによると、英検準2級の合格率は一般的に約35%前後で推移していると推定されています。これは、およそ3人に1人が合格する計算になり、決して誰でも簡単に合格できる試験ではないことを示しています。

この数字を見ると、少し不安に思うかもしれません。ただ、重要なのは、この合格率は全ての受験者の平均値であるという点です。しっかりと対策を立てて学習を続けた受験生と、準備不足のまま受験した受験生とでは、合格の可能性は大きく異なります。

したがって、合格率という数字に一喜一憂するのではなく、あくまで一つの目安として捉えましょう。自分自身が合格圏内に入るために、何をすべきかを考え、着実に対策を実行していくことが何よりも大切です。

試験後の解答速報をチェックする方法

試験後の解答速報をチェックする方法

試験が終わると、すぐにでも結果が知りたくなるものです。合否の正式な発表まで待つのは長く感じられますが、合格の可能性をいち早く探るために有効なのが「解答速報」の活用です。

通常、英検の一次試験が行われた翌日の月曜日13時以降に、英検の公式サイト上で問題冊子と解答が公開されます。また、多くの資格予備校や英語学習サイトでも、独自の解答速報を即日あるいは翌日に公開します。

これらの解答速報を利用する手順は以下の通りです。

  1. 試験中に問題冊子に自分の解答をメモしておく。
  2. 試験翌日以降に公式サイトや各予備校のサイトで解答速聞を確認する。
  3. 自分の解答と照らし合わせ、正答数を数える(自己採点)。

この作業によって、リーディングとリスニングの素点(正答数)が判明します。これだけの情報で合否を確定させることはできませんが、前述の合格目安(6~7割)と照らし合わせることで、自分の大まかな立ち位置を把握することが可能です。

正確な合格点と自己採点の重要性

正確な合格点と自己採点の重要性

解答速報を元にした自己採点は、合否の可能性を測るだけでなく、今後の学習計画を立てる上でも非常に重要な意味を持ちます。

前述の通り、英検準2級の一次試験における絶対的な合格点は、CSEスコアで1322点です。自己採点で明らかになった自分の素点が、この合格点に届きそうかを考えることが、次への第一歩となります。

自己採点の重要性は、単に正答数を数えるだけにとどまりません。どの分野で点数を落としたのかを詳細に分析することが大切です。

自己採点後の分析ポイント

  • リーディング: 語彙問題、会話文問題、長文問題のうち、どこが弱かったか。時間配分は適切だったか。
  • リスニング: 会話の応答、内容一致など、どの形式の問題で間違えが多かったか。集中力が途切れなかったか。
  • ライティング: これは自己採点が最も難しい部分ですが、文法的なミスはなかったか、質問に的確に答えられていたか、理由を2つ明確に示せたか、などを冷静に振り返ります。

このように、自己採点を通じて自分の弱点を客観的に見つめ直すことで、もし不合格だった場合でも、次の試験に向けた具体的な対策をすぐに始めることができます。たとえ結果に自信がなくても、必ず自己採点は行いましょう。

知恵袋の何問正解で合格という情報の見方

知恵袋の何問正解で合格という情報の見方

試験後、不安な気持ちからYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトで情報を検索する方も少なくありません。そこでは、「リーディング◯問、リスニング◯問で合格しました」「何問正解で合格できますか?」といったやり取りが数多く見られます。

こうした情報を目にすると、自分の自己採点結果と比べて一喜一憂してしまいがちです。しかし、これらの情報はあくまで一個人の体験談であり、全ての人に当てはまる客観的なデータではないことを理解しておく必要があります。

その理由は、これまで何度も説明してきた通り、CSEスコアの仕組みにあります。合否は、素点だけでなく、ライティングの出来栄えや、その回の試験全体の難易度によって大きく左右されます。ですから、「Aさんがリーディング25問で合格した」からといって、「自分も25問正解すれば必ず合格できる」ということにはならないのです。

むしろ、こうした不確かな情報に振り回されることは、精神的な安定を欠く原因となったり、最悪の場合、誤った学習認識を持ってしまったりするリスクも伴います。体験談はあくまで参考程度に留め、一喜一憂しすぎないようにしましょう。信頼すべきは、公式サイトの情報と、自分自身の学習の積み重ねです。

英検準2級は何問間違えたら不合格か?の総括

この記事では、英検準2級の合否ラインに関する様々な情報をお伝えしてきました。最後に、最も重要なポイントを箇条書きでまとめます。

  • 英検準2級の合否は素点ではなくCSEスコアで決まる
  • 一次試験の合格基準スコアは1322点
  • リーディング、リスニング、ライティングは各600点満点
  • 一問何点という明確な配点は存在しない
  • 問題の難易度によって各設問のスコア上の価値は変動する
  • 合格の目安は全技能を合わせた正答率で約6割から7割
  • リーディングの目標は29問中18問の正解
  • リスニングの目標は30問中18問の正解
  • 何問間違えたら不合格?目安はリーディング・リスニング共に12問
  • 特にライティングの出来がCSEスコアに大きく影響する
  • 合格率は非公表だが一般的に約35%と推定される
  • 試験翌日の解答速報で自己採点が可能
  • 自己採点の結果はあくまで目安であり一喜一憂は禁物
  • 知恵袋などの情報は個人の体験談として参考程度に留める
  • 「何問間違えたか」を過度に気にするよりバランスの取れた学習が大切
  • 合格への一番の近道は、事前の着実な準備と対策に尽きる

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