高3で英検2級に挑戦したものの、思うように結果が出ずに「落ちた」と悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、高3からの英検対策は決して遅くはありません。
実際、英検2級は大学受験にも役立つため、このタイミングを活かして英語力を向上させるチャンスと捉えるべきでしょう。
合格最低ラインをクリアするためには、まず自分の弱点を理解することが重要になります。
スコアが低かった理由を分析し、特にリスニングがやばいと感じているなら、効果的な対策を講じる必要があります。
また、英検2級の合格には語彙力が鍵となるので、英単語の覚え方を知り、過去問を使った実践的な演習を行うのが効果的です。
最後に、ライティング対策も怠らずに行い、メンタルを整えることで次回の試験に備えましょう。このようなアプローチで、再チャレンジを果たし、合格を手にしたいと考えます。
記事のポイント
① 高3から英検2級を目指すことの意義が理解できる
② 合格最低ラインに達するためのポイントが把握できる
③ スコアが低い原因とその改善策が明確になる
④ メンタルケアや学習法の具体的な対策が得られる
目次
英検2級に落ちた高3に向けたアドバイス
高3でも遅くない?英検対策の重要性
高3の段階から英検2級を目指すことは、決して遅くありません。
むしろ、高3という学年だからこそ効果的に英検対策を進められるタイミングでもあります。
英検2級は、大学受験においても英語の基礎力を問われる内容が多く含まれており、英語力の向上は共通テストや入試対策にも大いに役立ちます。
具体的には、英検2級対策を通じて英単語をしっかり覚え、リーディングやリスニング力を総合的に強化することが鍵となるでしょう。
また、ライティングセクションは、非常に配点が大きく、ここを取ると一気に合格率が跳ね上がります。
さらに、英検2級に合格すると、大学入試での加点や推薦入試の資格として利用できることもあるため、受験に対する自信にもつながるでしょう。
ただし、高3からの対策では限られた時間を効率的に使う必要があります。
そのため、単語力や過去問を活用した対策に重点を置き、効率よく学習を進める必要があります。
こうした意識で対策に取り組むことで、高3からでも十分に英検2級の合格が目指せます。
合格最低ラインとは?スコアを確認しよう
英検2級の合格には、一定のスコアに達する必要があります。目安は各セクション60%です。
このスコア基準が「合格最低ライン」と呼ばれるもので、主にリーディング・リスニング・ライティングの各分野でバランス良く点数を取ることが要求されます。
具体的な合格最低ラインは年度によっても若干変動するため、最新の情報を確認する必要があります。
一般的に、合格を目指すためには各セクションで満点に近いスコアを狙う必要はなく、得意分野でしっかり得点しながら苦手な分野を補っていくことがポイントとなります。
また、1つのセクションで英検2級の合格スコアに達していない場合でも、リスニングやライティングなど別なセクションでスコアを稼ぐことも可能です。
そのため、自分の弱点を把握し、各セクションごとの対策を行うことで合格に近づくことができます。
英検2級に合格するためには、各セクションで合格基準に達するようバランス良く学習を進めることが理想です。合格ラインを意識した計画的な学習が、効率的な対策の鍵となるでしょう。
落ちる確率を減らすための対策
英検2級に落ちる確率を減らすためには、効果的な学習計画を立て、苦手分野を重点的に対策する必要があります。
一推しの学習法は「過去問」を使った学習です。過去問を解くことで、出題傾向や時間配分を把握できるため、実際の試験での時間の使い方や問題の特徴を事前に知ることができます。
過去問は「原点にして頂点」の教材です。類似問題の宝庫なので、解くことにより、試験慣れもでき、正確な解答を導き出す力が身につきやすくなります。
また、リスニングやライティングの対策も欠かせません。リスニングが苦手な場合は、英語音声のスピードやアクセントに慣れることが大切です。
こちらも英検の過去問を活用し、日々リスニングに取り組むことで、聞き取る力を徐々に向上させましょう。
ライティングについては、基本的な英語表現を覚えるとともに、意見を述べる練習を積むことが効果的です。過去問の模範解答を参考にしつつ、自分なりの表現を考えることで、表現力がアップします。
以上の対策を組み合わせることで、落ちる確率を大幅に減らせるでしょう。
過去問の活用については「英検の過去問のやり方、使い方を徹底解説。世界一優れた教材、過去問の凄さとは?」で詳しくお話ししていますので、あわせてご覧いただければと思います。
英検とmarch受験の両立方法
英検2級の対策とMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)レベルの受験勉強を両立させるためには、共通する学習内容が重要になります。
英検2級の内容は大学受験の英語試験と重なる部分が多いため、英検対策で学んだ単語や文法、長文読解のスキルはMARCH受験にも役立ちます。
まず、英検の英単語は、そのほとんどが受験勉強と共通します。よって2級の単語を優先的に覚えると、効率よく語彙力を強化できます。
また、長文読解力も大学受験で必要なため、英検の過去問で長文の演習を積むことが効果的です。
こうした対策により、大学受験にも対応できる英語力を養うことができます。
一方で、英検のライティングは大学受験の一般的な英語試験とは異なる形式のため、時間が限られる場合は英検試験日が近づく時期に集中して対策するのが良いでしょう。
両方の目標を効率的に達成するために、英検と受験勉強のスケジュールを調整しつつ、互いに役立つ学習内容を活用すると良いでしょう。
英検2級に落ちた高3がすべき対策
スコアが低い時の改善ポイント
英検2級でスコアが低い場合、各セクションの弱点を見つけて重点的に対策することが必要です。
まず、英検の公式サイトや受験結果で自分のスコア詳細を確認し、特に得点が低いセクションに注目しましょう。
例えば、リーディングでスコアが低ければ、語彙力や読解に課題があることが多いです。
そのため、語彙力を高めるために毎日少しずつ単語を覚え、過去問を使って文章全体の流れを理解する練習を行いましょう。
次に、ライティングでのスコアを上げるためには、構成力と表現力を鍛える必要があります。
英検のライティングでは、意見を述べるだけでなく、理由を明確に説明する力が求められます。
普段から模範解答を参考にしつつ、自分の意見を簡潔にまとめる練習を繰り返すと、構成が整いやすくなります。
また、リスニングは過去問を繰り返し解くことで、英語を聞き取ることや英語音声のスピードにも慣れてきます。
このようにして各セクションごとに対策を練ることで、スコアの底上げを目指せます。
リスニング対策がやばい時にやるべきこと
リスニングが苦手な場合、まず耳を英語に慣らすことが重要です。毎日少しずつ英語の音声に触れることで、リスニング力は徐々に向上します。
具体的には、英検の過去問のリスニングパートの音源を活用し、音声のスピードやイントネーションに慣れるようにしましょう。
また、聞き取れない単語やフレーズがあれば繰り返し聞き直し、発音や意味も確認することが効果的です。
さらに、シャドーイングもリスニング力を高める方法の一つです。音声を聞き、スクリプト(台本)を見ながら、一緒に読んでいく方法です。
スクリプトを見ながら読むことで、実際にどう発音されているかを確認しやすくなり、スクリプトなしで聞く際の理解度も向上します。
リスニングが苦手と感じる場合は、これらの方法を組み合わせて集中的に取り組むと、効率的にリスニング力が高まります。
リスニングについては「英語のリスニングが急上昇する勉強法「シャドーイング」とは何なのか?」で詳しく説明していますので、ぜひ参考にして下さい。
落ちた時のメンタルケアと次への準備
英検2級に落ちたときは、まず気持ちを切り替えることが大切です。
失敗を引きずらないために、一度しっかりと自分の気持ちに向き合い、落ちた理由を分析するところから始めましょう。
試験の結果を見て、自分の苦手分野や得点が低かったセクションを把握することで、次の対策が立てやすくなります。
メンタルケアとしては、周りの人に話を聞いてもらうこともおすすめです。
家族や友人に自分の悔しさや不安を話すことで、心が軽くなり、新たな気持ちで次のチャレンジに向かうエネルギーが湧きやすくなります。
また、落ち込んでしまったときには少し休息を取ってリフレッシュし、好きなことに取り組む時間を作ることも効果的です。
次の準備としては、今回の結果を基にした具体的な学習計画を立てましょう。
特に、リーディングやリスニングなどの苦手分野があれば、重点的に対策を行い、過去問を繰り返し解くことで慣れていくと良いでしょう。
失敗を経験に変えることで、次回の試験に向けたモチベーションを高め、前向きに取り組むことができるようになります。
以下に英検2級に合格するためのセクション別、学習法についてご紹介します。当塾のシークレットもお話ししますので、ぜひ参考にして下さい。
英単語の効果的な覚え方
英検2級合格に向けて、英単語を効率よく覚えることは非常に重要です。
英単語は、日常的に触れることで記憶に定着しやすくなるため、1日に覚える単語の数を決めて、少しずつ覚えることが効果的です。
具体的には、朝に数単語を覚え、昼や夜に復習する「分散学習」を取り入れると、記憶が定着しやすくなります。
単語帳やアプリを活用し、視覚と聴覚を組み合わせて覚えるのも良い方法です。
単語を声に出して覚えることで、目と耳の両方から情報を入れることができ、より強く記憶に残ります。
また、単語を覚える際には例文と一緒に学ぶと、実際にどのように使われるかも理解しやすくなり、長文読解やライティングでも役立ちます。
さらに、覚えた単語を定期的に見直すことで忘れにくくなります。
特に、覚えた単語の復習を週ごとや月ごとに行う「復習サイクル」を設けると効果的です。
こうした方法を組み合わせて実践すれば、無理なく効率よく英単語を記憶に定着させることができるでしょう。
英検2級合格には「語彙力」が欠かせない要素です。
毎日少しずつ英単語を覚えることを習慣にし、特に頻出単語の習得に重点を置くと効果的です。
英単語の暗記については「 英単語を1日で300個覚える秘密の暗記術とは、最速で語彙を増やす秘密の方法を遂に公開!」で詳しくお話ししていますので、ぜひ参考にして下さい。
過去問を活用して得点力を上げる方法
英検2級の過去問を活用することで、得点力を効果的に高めることができます。
過去問は「原点にして頂点」の教材であり、本番の出題傾向を把握するための最良の問題集です。
過去問を繰り返すことで問題形式や難易度に慣れ、実際の試験でも落ち着いて対応できるでしょう。
過去問を活用する際は、解くだけでなく、間違えた箇所の分析も必要になります。どの部分でミスをしたのかを確認し、その理由を理解することで、同じようなミスを繰り返さずに済みます。
また、間違えた単語や文法にチェックを入れておき、復習の際に再度確認することで、着実に力がついていきます。
さらに、本番の試験に近い時間配分で過去問を解くことで、試験中のペース配分も体感できます。
特に、リーディングでは時間が足りなくなることが多いため、過去問で解答のスピードを意識しながら練習することで、本番でも焦らずに最後まで解ききることができるでしょう。
ライティングの対策で得点アップを狙う
英検2級のライティング対策は、得点アップのためにしっかり取り組むべきポイントです。英検2級のライティングでは、自分の意見を論理的に述べることが求められます。
そのため、簡潔かつ明確に意見を伝えられるよう、書き方の基本をマスターすることが大切です。具体的には、最初に結論を述べ、その後に理由を述べて補足する構成が効果的です。
ライティング対策では、よく使われる表現やフレーズをあらかじめ覚えておくことも得点アップに役立ちます。
例えば、「I believe that…」や「In my opinion, …」などの表現を覚えておくと、自然な流れで自分の意見を述べやすくなります。
また、過去問の模範解答を参考に、自分なりの意見や理由を考える練習を繰り返すと、試験本番でもスムーズに書き出せるようになります。
このような対策を重ねることで、ライティングでの得点アップが狙いやすくなります。
上記のライティング対策を一瞬で解決する方法が、テンプレートを使って、英作文を書く方法です
テンプレートについては「英検2級の難化傾向に高校生が苦しんでいる件とそのライティング対策について」で詳しくお話ししていますので、あわせてご覧下さい。
英検2級に落ちた高3生が、次回合格するために克服すべき学習法の総括
〇 高3からでも英検2級対策は遅くない
〇 英検2級対策で大学受験に役立つ英語の基礎力が身につく
〇 英単語の学習で語彙力が強化される
〇 リーディングやリスニングの力を総合的に鍛えられる
〇 ライティング対策で自分の意見を英語で表現する力がつく
〇 英検2級合格が大学入試での加点に活用できる
〇 合格のためには最新の合格最低ラインを確認することが大切
〇 苦手分野を重点的に対策することで合格率が上がる
〇 過去問を活用し出題傾向と時間配分を把握する
〇 リスニング対策では日々英語の音声に触れ、聞き取り力を向上させる
〇 MARCH受験と英検2級対策は共通する内容を活用する
〇 英単語は分散学習と定期的な復習で効率的に覚える
〇 過去問で出題頻度の高いテーマに慣れると試験に強くなる
〇 ライティングは構成力と表現力を意識して練習する
~ 関連記事 ~
・ 英検の二次試験対策、英語面接を突破するために必要な3つのシークレットとは?
・ 共通テスト対策の単語帳でおすすめを厳選、不可能を可能にする最強のアイテムとは?
・【英検S-CBTとは】コロナ禍が英検に与えた、オンライン化の変革とは・・・
・ 【英語脳の作り方】英語の成績が急上昇する中高生に見られる、ある特徴とは?
・ 英語の伸び悩みに苦しむ高校生のお子さん、親はどう接すればよいのか?
・ 【初公開】最強の暗記術、一瞬で確実に記憶する知られざる方法とは
・ 都城の高校生が留学すると、英語の成績が急上昇する、それは本当か?
・ 英語で苦手を克服するか、得意なことを伸ばすかは、永遠のテーマ
・ 英語SVOCの意味、最も理解しにくい文型の訳し方とは?
・ 【英検外伝】英検と旺文社の不思議な関係、なぜ英検に関する書籍のほとんどは旺文社なのか?